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小説(継続中)
神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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祭囃子~記憶の隅に~
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祭囃子~聖なる夜に~
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ボクはネコ
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フタツヤネノシタ
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魔女の契約
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暗黒の契約
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いのししレース ピキョ村のキピ
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おにぎり落ちたそのまま食べた
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天使見習い頑張らない
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
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神サマの忘れ物 第17話


・神サマの探し物 第06話

俺は真ん丸いパンケーキの乗った皿及びナイフとフォークを取って座った。

「二人も食おうぜ」

そういうと、美鈴も丸いパンケーキの皿を取り座った。彼女も警戒して俺のことを睨みながら魚型をしたパンケーキの皿を取った。

「わ~い、お魚だ~♪」

彼女は皿を取った瞬間、パンケーキを両手で持ちほおばり始めた。とても幸せそうな顔をしている。

「で、美鈴、彼女は何者なんだ?」

俺は皿を床に置いて美鈴に話しかけた。

「この子は『佐藤 澪』ちゃん」

そして美鈴は彼女……いや、澪の帽子を取った。すると帽子の中から猫のような耳が出てきた。

「な、何だこれ!?」

俺は驚いて目を丸くする。

「み、見るなぁ!!」

澪は顔を真っ赤にしてパンケーキをくわえたまま俺に突っ込んできた。彼女は手の指のつめが伸びそのまま俺を引っ掻いた。怪我をしない体の俺は血は出なかったもののすごい反動で床に頭をぶつけた。

「ちょ……何すんだ!」

俺は何事が無かったかのように起き上がると、澪は怯えた表情で美鈴にピタリとくっ付いていた。まるで子猫のよう……

「ねぇ、美ちゃん(みぃちゃん)怖いよう」

「けど、つめで人を引っ掻くのは駄目だよ」

「は~い」

やり取りはまるで姉妹のようだ。澪は俺を拒絶して美鈴になついているようだ。ちょっと寂しい。

「澪ちゃんのことなんだけど、この子も涼太君と同じように神様に会って生き返ったんだって」

美鈴は澪の頭に帽子をかぶせた。

「生き返ったって……能力は何か持ってるのか?」

そして美鈴は澪のことを見た。

「後は自分自身で説明できるよね」

澪はコクンと頷いた。

「私は×べ過×で体を壊して死んじゃったんだけど……」

「な、食××ぎで……ぷっ」

俺が吹き出していると、真っ赤な顔をしている澪に殴られた。

「同じ所伏せろよ! ……それで神様に会って『猫』として生き返ったんだけどすぐにアンタと会って――」

意味も無く再び澪に殴られる。痛い。

「それで、何で猫として生き返ったのに人間の姿してんだよ」

俺はすかさず起き上がる。

「私の能力の一つが『人間になる』って言うのだからだよ!」

またまた澪の右ストレートが向かってきたのでそれを受け止めると今度は左ストの餌食になる。痛い。俺は倒れたままルナとの会話に入る。

『要するに澪は能力者なのか?』

『そうです。しかも涼太さんがこの世界に来た後に送られてきた方です。今度元主に神の制裁を加えておきましょう』

元主=神様だから、神の制裁は……と、俺は思ったが澪との会話に戻る。

「悪いが……帰るべき場所に帰ってもらおうか」

俺は自然と厳しい口調になる。

「嫌だ嫌だ。神様の魔力が少ないからって仕方なく猫として生き返って、しかも、人間になる能力を手に入れたのに中途半端にしか戻らないし、そんなの嫌だからね!!」

澪はまたまた俺に殴りかかってきた。今度は力がこもっていない。俺が澪の右手を受け止めるとそのまま崩れこみ両手を顔に当てて泣き始めた。仕方ないかと俺は大きなため息を一つ吐く。

「しょうがない……暫くは、この世界にいていいや『いいよな、ルナ』」

『まぁ、「観察保護」が必要としてなら大丈夫でしょう』

――そして、田中家に新しい家族が増えました。その名は『佐藤 澪』俺と同じく能力者です。これから何が起きるのか不安が増えるばっかりです。

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AMaRo Project. 2014