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神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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祭囃子~記憶の隅に~
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おにぎり落ちたそのまま食べた
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天使見習い頑張らない
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
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ある死神は
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神サマの忘れ物 第18話


・神サマの探し物 第07話

その日の夜である。就寝の支度をして俺は布団に、美鈴はベットに入った。澪は猫の姿に戻り美鈴のベットに潜り込んでいた。ルナ曰く、彼女の魔力は低く、能力を持続するのは相当な集中力が必要らしい。そして、眠っている間まで集中してたら体がもたないので本能的にもとの姿に戻るとの事である。

「すっごく気持ちよさそうに寝てるね」

美鈴はそう言いながら澪の耳に息を吹きかける。澪は起きる気配は無いがかなり不快そうである。

「あぁ……そうだな」

俺は呆れた口調で答える。

「それでね、何で私が澪ちゃんが『能力者』だったのがわかったのかわかる?」

美鈴は起き上がって俺の方向に顔を向けていた。そういえば、何故なんだろうか気にも留めなかったな。

「何でなんだ?」

そして美鈴はベットから足を下ろし、澪に布団をかけた。

「今まで黙っていたんだけどね、私の家系はね『神の一族』なんだって」

俺も布団から起き上がった。

「『神の一族』……なんだそれ?」

「一代に一人ずつ、将来神様になることを約束された子孫が生まれるんだって。その印がこれ……」

美鈴はそういってパジャマの左腕の袖をめくり手首を見せた。その手首には黒い線……よく見ると見たことも無い文字が彼女の手首を一周していた。

「それって……!」

俺が驚くと同時に、バッと美鈴はパジャマの袖を戻した。

「お母さんがそうだったんだ……だから……。それに、涼太君が帰ってきたや、猫の澪ちゃんを見た瞬間から『能力者』だってことは分かったの。隠してた訳じゃないんだけど……言うタイミングがつかめなくて、ね」

美鈴は薄っすらと笑いを浮かべた。俺はこの状況をなんとなくだが分かった気がした。

「じゃあ、ルナのことも知ってたのか?」

俺はルナを見せた。月のように明るく、薄っすらと部屋明るくする。

「うん、分かってたよ。ルナさんって言うんだ、よろしくね」

美鈴はベットから降りてルナに向かって話をかけた。

『はい、よろしくお願いします。美鈴さん』

ルナの応答を聞いて、美鈴が頷いた。要するに美鈴の魔力も……。

「それで涼太君。私にも何か協力できることあるかな?」

「……じゃあ、澪の面倒を見てくれるかな? 俺、相当嫌われているみたいだし」

俺は苦笑いをしながら、澪の事を見る。

「分かった……じゃあ、明日も早いしそろそろ寝るね」

そのままベットに戻り寝転がる、美鈴。俺はやれやれと思いながら布団に潜る。今日も月明かりがこの部屋を照らしている。

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