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あの青空に祈りを捧げ
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突出幼心あくりょうちゃん
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
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俺が我が家にやってきまして……。 第2話


「……どうしてこうなったんだ」

 小名護優希は壁に背中を預けて、ため息を吐いた。
 部屋の中で小名護優希と名乗った少女と対峙しているわけで。
 髪は優希少年より少し長い程度で、肩にかかっている。顔は少し丸っこいが、顔のほくろの位置が自らと同じ位置に存在してる。
 服はティーシャツに量販店で売っている安物の長ズボンと、女性ものだが同じような趣味の服を着ている。胸は大きくはないが、ちゃんと盛り上がっていて、骨格もちゃんと女性である。
 まさしく、優希が望んでいた姿。だが、自分がなるのでなく、人間そのものが目の前にいた。

「なんで、私と同じ名前の似た男がいるのさ」

 おでこをさすったままに、少女が声をだす。

「いや、それは俺が聞きたいよ。なんで、俺の部屋に同じ名前の女が魔方陣の真ん中にいるんだよ」

 二人して座ったままに、同時に顔を動かす。机、タンス、ベッド……。
 その内に、少女の顔が少しずつ青くなっていくのが、少年にはわかった。

「ここ、私の部屋じゃない……似てるけど、ちょっと違う」

 一呼吸置いて、少女は少年の顔に視線を戻して、

「ここって、どこなのさ?」

 と尋ねるのだった。
 小名護優希という、少年と少女が出会った瞬間である。

「いや、ここは俺の部屋だ。女になるために魔方陣を描いて、真ん中に行ったらお前とぶつかった」
「え、私も男になるために、魔方陣を描いて、真ん中に行ったらあなたとぶつかった」
「……」
「……」

 似たような容姿。似たような服装。似たような部屋。似たような行動。
 少年は考える。いや、考えるまでもなかった。

「「もしかして……ッ!」」

 同時に声が出て、同時に黙りこむ。
 やっぱり、この答えしか出ないわけで。

「お前からどうぞ」
「いやいや、あなたから」
「「……」」

 このままでは埒があかない。じゃあ、同時になっても言うしかない。
 少年は深く息を吸う。それと合わせたかのように、少女も息を吸っていた。
 そして、

「「もしかして、異性の自分自身?」」

 まったく同じタイミングで同じ言葉が出た。
 やっぱりそうだ。
 双子よりも近い関係。それは自分自身。
 優希少年は魔方陣で、優希少女を召喚してしまったのか?
 どこから?
 別の世界からか?

「どうしてこうなったんだ……」
「それは私が知りたいよ。確かに魔方陣も正しかったはずなのに」

 しかし、こうなってしまったのが現実であるわけで、

「じゃあ、まずは状況の整理が必要だな」
「そうね」

 そうお互いに頷いた瞬間。

「ゆうちゃん。友永君が……って、あれぇ?」
「「――ッ!!」」

 優希少年の母親、明子(めいこ)が入ってきた。
 なんというタイミングで入ってくるんだ!
 少年と少女の姿を見た明子は、無言のまま携帯電話を取り出した。
 どこに電話をかけるつもりなのだろうか。
 少年も少女も息をのんでその様子を伺う。

「あ、お父さん? あのね、今すごいことがわかったの」

 なんだ、父親に電話か。
 二人して、同時に力の入っていた肩を下ろす、が。

「子どもがもう一人できたみたい」

「「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁ!!」」
 受話器から叫び声と、優希コンビの叫び声が同時に小名護家に響き渡るのであった。
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AMaRo Project. 2014