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小説(二次創作)
メルト
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ある死神は
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俺が我が家にやってきまして……。 第25話


「さて、どうしたものか」

 沙苗に『是非行きたい』という返信をして数時間後。
 すなわち、翌日の朝である。
 沙苗からメールが来て、しかもいわゆるデートの約束を取り決めて、優希は一晩熟睡することが出来ずに今に至る。
 そして、冷静になって考えると一つの問題が発生していることを思い出すのだ。

 ――どうやって、ゆうきをごまかして一人で外に行くか、だ。

 よくよく考えれば、ゆうきがこの世界にやってきて以来、一人で外出をするタイミングがなかった。
 しかも、色々と首を突っ込みたがる性格なのは、優希がそうなので、彼女も当然そうだろう。

「振り切る自信がねぇ……」

 とりあえず、既にパジャマを脱ぎ捨てて私服だ。
 デートだからといって、おしゃれといえる服なんてあるわけがない。
 それに、そんな気を使って欲しいなんて沙苗も思わないだろう。
 そんな姿で床にどっしり構えていたら、

「おっはよー! って、あれ? もう起きてるの?」
「お、おう」

 バタン! と大きな音でドアをあけるのは噂のゆうきだ。
 ピンク色のパジャマで、髪がややボサボサ、先ほど起きましたという身なりだ。

「ちぇ、せっかくダイブしてびっくりさせようと思ったのに」
「そんなサプライズいらないから!」
「えー……」
「……」

 とても不服そうに見下ろしてくるゆうき。
 その表情はやはり、自分が女性になった姿だとは到底思えない。

「あのさ」
「なんだよ」
「なんで、そんなにそわそわしてるの?」
「え、えっ、ソ、ソンナコトナイデスヨ」
「してんじゃん!」

 流石、自分。
 というより、誰が見ても優希が何かを隠しているというのは、わかってしまうだろう。
 その様子を見た途端、ゆうきは「何かをひらめいた!」という悪い笑みを浮かべる。

「もしかして、さーちゃんでしょ?」
「……」
「だって、メールアドレス交換してたじゃん」
「……」
「メールしただけで、興奮して寝れなかったんでしょ」
「あ、ああ、そうだな」

 あれ、もしかして。
 優希はしめたと思った瞬間だった。
 ゆうきはメールをもらったから、優希がこんな様子であると勘違いしている。

「だよね。ずっと声かけられなかったさーちゃんとメールだもんね」
「ああ、その点に関しては感謝してるよ」
「へへ、もっとするが良い!」

 胸を反らして、鼻から息をはく。
 昨日確認したことだが、やはり胸があるとは言えない。

「調子に乗るなよ」
「うへへ……って、ことで着替えてこよ」
「ああ、行ってこい行ってこい」

 そして、ゆうきが部屋を出て行く。
 チャンスはここしか無い!
 ゆうきは優希に似て、はや着替えだ。
 一般的な女子の早さはわからないけれども、男子のそれと競えるくらいには早い。
 ということで、待ち合わせの時間にはあまりにも早いけど。

「行くか……朝飯も、どこかで食べないとな」

 母・明子にも申し訳無いけれども、さっさと一人で出かけてしまおう。
 優希は腰を上げる。
 図書館は駅前で、駅前にはある程度食べ物屋が揃っている。
 朝食はそこで確保すればいい。
 
 優希はドアの音を立てぬように飛び出し、明子に「出かけてくる」とだけ言い残し、家を後にした。
 
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