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あの青空に祈りを捧げ
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突出幼心あくりょうちゃん
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
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ある死神は
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俺が我が家にやってきまして……。 第31話


「きたああああああ!」

 まず叫んだのは、ゆうきだった。優希でも友永でもなく、ゆうきだった。

「優希さん、これで完全に諦めがついた?」
「……」

 優希がフリーズするままに、ゆうきに尋ねる。
 叫び声を上げた時とは正反対の難しい表情をして、

「よくわかったね……うん、完全に諦めがついた。ありがとう、さーちゃん」

 言葉を紡ぎきる前には、先ほどの明るい表情に戻った。

「優希さん。ちょっと、強引だったのは謝るわ。でも、こればっかりはあなたが間違ってると思うから」
「うん、わかってる……でさ、答えは聞かなくていいの?」

 と、優希の方といえば、口をパクパクしたまま、言葉にならない言葉をブツブツとつぶやいている。

「おい小名護、戻ってこい」
「優希くん? もしかして……ダメ?」

 皆の言葉――特に沙苗の言葉――を聞いて、優希はハッと我に返った。

「いやいやいや、俺なんかで良ければおーけーですよ、おーけー!」

 挙動不審になりながらも優希は応える。

「うん、これからもよろしくね、優希くん」
「あ、ああ」
「ってなわけで、今から小名護の家集合ってことでいいな」

 完全に蚊帳の外にいた友永は、このままでは終わる気配がなさそうに思ったので、全てを遮って優希の家へと向かわせる。

「ああ」
「うん」
「そうだね」

 それぞれが、それぞれの返事をして、公園を後にする。


 皆が優希の家についた頃には、太陽がやや傾き始めていた。
 夕方と言うにはまだ早いが、あっという間にオレンジ色に染まる時間になりそうだ。
 決して広いとはいえない優希の部屋に、高校生が四人集まると流石に身動きが取りにくく、全員が立ったままそれぞれの位置に散らばった。
 最も、部屋の中央に残る、事の発端の魔法陣があるため更に部屋が狭くなっているというのもあるが。

「で、小名護。これは消していいんだな」

 友永がその魔法陣を指さす。

「ああ。時間が経って掠れちゃってるし、残す意味もないからな」
「じゃあ、私雑巾持ってくる」
「頼む」

 優希の言葉を聞いて、ゆうきが部屋の外に飛び出していった。
 沙苗は、ゆうきのための魔法陣のページを開いて、

「……本当に、これを描くの?」

 と、優希と友永に見せる。

「うわ……」

 友永があからさまなに嫌そうな声を漏らす。
 そのページの模様は現在床に描かれている魔法陣よりも複雑で、再現するのも大変そうだったからだ。

「小名護は、こんなん魔法陣を一人で描いたのか?」
「そうだけど。だって。お前協力してくれなかったし」
「……本当に手伝わなくってよかったって、そう思うわ」

 しばらくして、ゆうきが雑巾と水が満たされたバケツを持ってきた。
 まずは、床を水拭きで綺麗にする。
 タイミングを見計らって、優希は机の引き出しからチョークの詰まった箱を取り出した。

「ってなわけで、みんなでお絵かきするか」

 優希が声をかけると。

「おー……」

 友永は面倒そうな返事をして、

「うん」

 ゆうきは……まあ、普通の返事で、

「そうね」

 沙苗は「やっぱりやめておけばよかったな」という感情がこもっていた。

「なんでみんな、やる気下がってるんだよ!」

 優希は突っ込まざるを得なかった。
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AMaRo Project. 2014