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神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
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俺が我が家にやってきまして……。 第34話


「ん、んん?」

 ゆうきは眩しさのあまり目を閉じていたが、ゆっくりとまぶたを開ける。

「ここは、私の部屋……じゃない!」
 
 結果的に、魔法陣は失敗した。
 魔法陣の光が収まり、魔法陣が消え去った。
 ただそれだけだった。
 どうして失敗したのか、それは闇の中だ。

「だめ、だったね」

 ゆうきはその場で座り込んだ。
 優希は掛ける言葉がなく、沙苗はやっぱりと言いたげな表情で、友永はどこか嫌そうな面倒くさそうな表情をした。

「ってことは、もう少しだけ私はこの世界にいていいのかな」



 そして、その"少し"は九月に入っても"少し"のようで。

「なあ、優希。本当に……なのか?」
「ああ、そうみたいだな。うちの母親はどういうコネを持っているのか……」

 友永と優希は学校の教室で雑談をしていた。
 九月になり、学校が始まったのだ。

「おはよう。あれ、珍しく早いんじゃない?」
「ああ、沙苗」
「古池か」

 沙苗は二人に声をかける。
 その変化に、周りの目が集中したような気がしたが、それどころではないのだ。

「あのさ、あのメールって本当なの?」
「ああ……」
「面倒くせぇ……」

 三人は頭を抱えて、出来ることならこのまま帰りたいとさえ思った。
 しかし、現実は甘くない。
 チャイムがなって、ホームルームが始まる。
 しばらくして、優希たちの教室の横を隣のクラスの教師と、三人が見知った少女が横を通過していく。
 その後、優希たちの教室にも届くほどの声を――聞こえるような大きな声で――。

「今日から転校してきた小名護優希です! 隣のクラスの優希とは生き別れの双子で――」

「「「ちょっと待ったああああああ!」」」

 ――三人は教室を飛び出した。

 この後、どのようにフォローをして状況収集したかはまた別の話にしておこう。



 例え、似た世界であっても。
 同じ筋道を通ったように見えても。
 その道は交わることがなく。
 交わることがあれば。
 その道は分かれていく。
 分かれた道はまた分れ。

 ――君たちはその一つを選んで歩んでいるのだ。

 ~おしまい~
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AMaRo Project. 2014