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小説(継続中)
神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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ボクはネコ
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フタツヤネノシタ
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いのししレース ピキョ村のキピ
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おにぎり落ちたそのまま食べた
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
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俺が我が家にやってきまして……。 第5話


「お前ら、強運だな……」
「なんで?」

 優希少年が尋ねる。

「いや、異性になる魔方陣から人間呼びだすとか相当だぞ。もしかしたら、爆発したりホムンクルスになってるとかまであったんじゃねーの?」
「「……」」

 確かにそうだ。
 それとともに、

「じゃあ、コイツを送り返すのはそう簡単なものじゃないってことか……」
「あ、そうだね」

 優希少年のつぶやきに、優希少女が同意する。
 そこまで強力な魔方陣ならば、試行錯誤でどうにかするなんてできっこないのだ。
 爆発ならまだいいが、別の生物になったり、知らない危険な世界に飛ばされたりなんかしらたらたまったものではない。

「って、随分と冷静だな。別の世界から人間を呼び出しておいてびっくりするとかないのかよ」

 友永が、勇気少年のほうを指さして尋ねる。

「いや、一周回って冷静になった感じだな。お前は?」
「私は、元いた世界と変わらないし、別に。友ちゃんこそなんでそんな冷静なの?」
「オレはこれでも驚いている方だぞ……」

 友永はメガネのつるを指で直す。
 部屋は暑くないが、頬から一筋の汗が流れ落ちた。

「で、まず。だ」

 足を崩して、胡座(あぐら)をかく友永は両手で床を叩く。

「お前らは同じ名前だからややこしい!」
「「そうかな?」」
「お前らは、自分の名前をお互いに呼んでろ! 優希!」
「「なに?」」
「……」

 友永が名前を呼べば、二人が同時に返事をする。
 彼はそのことを気にしていた。

「ほら見ろ。どっちが呼ばれたかわからんだろ」
「確かに」
「そうね」
「ということで」

 友永はまず、優希少年の方を指す。

「お前はこれから小名護な」
「はァ!?」

 小名護優希すごく不服そうだ。間髪入れずに、優希少女の方に指を移す。

「お前はゆうきだ」
「わーい! 友ちゃんに名前で呼んでもらっちゃった」

 小名護ゆうきはすごく嬉しそうだった。

「いいな。面倒だから、オレが今決めた」

 優希とゆうき。二人の呼び方がここにして決定した。
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