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神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
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俺が我が家にやってきまして……。 第9話


「……」
「……」
「……」

 凄まじく気まずい。
 あの後、結局ゆうきはあまり落ち着かないということで、明子の買ってきたもっとラフな服に着替えに行った。
 白い半袖シャツにデニム生地の短いズボンという動きやすさから言っても、優希が女だったら着るだろうなという服であった。
 しばらくしないうちに、父・太一が帰宅し、夕飯となった。
 が、一人分多い食卓。
 優希と明子と太一に、ゆうき。
 親二人が、隣り合って太一の正面には優希が座っている。
 太一がしきりに味噌汁をすすりながら、視線はどうしてもゆうきの方へとむかっていってしまようだった。
 優希が「女になる!」といったら殴った父。
 その父がすごく気まずそうにしているのである。
 大体の事情は話した。話したが、やはり簡単に信じられないだろうし、息子と同い年の娘が急に現れて動揺しないわけがない。むしろ、これが常人の反応であるに違いない。

「ねー、お父さん」
「ぶッ!!」

 あ、盛大に味噌汁を噴射した。
 ずっと息子しか見てなかったのだから、この世界の太一は女の子に対する免疫は程内に等しい。
 そんな人間が、急に女の子に甘い声で呼ばれたらどうしようもない。

「な、なんだ」

 動揺している。

「私の事見てどう思った?」
「どうって……他人が一人増えたみたいで落ち着かかない」
「ふうん」

 笑みを浮かべて、太一をからかってやろうという表情だ。
 優希に対しては厳格な父を演じているようだが、やはり娘となったら厳格(笑)となってしまっても仕方ないか。もしくは、幻覚。

「ああ見えて、嬉しいのよ。娘が増えて」
「誰が、娘だと認めた!」
「あらあら」

 それを更に、母・明子が参加するもんだからひどいものだ。
 優希はそれを観察しながら食事を進めるが、どうも味がわからない。
 好物の一つである唐揚げであるのだが、ゆうきばっかり食べて、優希は喉を通らない。
「出てけ」などと、いつ太一が言わないかと内心、心臓に悪い。
 が、その様子だとそこまでは言わないだろう。が、その矛先が優希に向かないことだけを祈る。
 茶碗から白飯がなくなる頃には、太一も食事を終えていたようだ。

「もう寝る!! 優希はさっさと風呂は入れ。見世物じゃない!」
「へいへい」
「え、私もお風呂に入るの?」

 優希に矛先が向いた途端に、それすらからかう元にするというのか、ゆうきまで会話に参加してきた。

「……子どもは息子だけだ! ほら、入れ入れ!」

 一方的に怒鳴って、階段を昇って行ってしまった。
 寝室は二階だ。

「ということで、俺は風呂入ってくるわ。お前もあまり父さんをからかうなよ」
「てへ」
「てへじゃねーよ」

 優希も女になっていたら、太一をからかっていたに違いないから人ことは言えない……というより、自分自身である。

「ねえねえ、一緒にお風呂に入らないの?」
「入んねーよ!」

 正直、それも言われると思ってました。
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AMaRo Project. 2014