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あの青空に祈りを捧げ 第1話


・彼女との出会いは

11月の寒空。虫も鳥も鳴き声がしなくなり、少し寂しい季節である。

今日は一段と寒いらしく俺は寒さで目を覚ました。時計を見るともう8時をとっくに過ぎていた。

「やっべ! 寝過ごした!」

時計の目覚ましも携帯のアラームも止めた記憶があった。いつもなら6時か7時に起きるのだが、今日は寒すぎて起きるに起きれなかった。

父は俺が起きるよりかなり早く出かけてしまうため、起こしてはもらえない。しかし、俺に母はいない。

俺は飛び起きて、急いで制服に着替える。朝食は抜きだ。因みに俺は地元の高校に通う学生であり来年は受験生である。

「走って、バスに乗って30分と言ったとこか……まだ間に合う」

時計を見て計画を立てる。遅刻ラインは8時30分。到底間に合わない。しかし、遅刻としてみなされるのは担任が教室に来てからであり、平均45分位である。1秒も惜しいため、鞄を持って一気に走り出す。

歩いて20分の道を10分で駆け抜け最寄の駅の高校行きのバスに滑り込む。この時間にバスに乗る高校生などいなかった。なお、高校行きと言っても高校前のバス停から10分も歩かなければいけない。

バスに揺られ揺られて、『高校前』に到着。再び走り出す。見覚えのある景色が高速で通り過ぎてい行く。腕時計を見ると、どうにか間に合いそうな時間だった。

腕時計を見たその時。俺は何かにぶつかった。

「うわぁぁぁ!」

「きゃぁぁぁ!」

バサバサと音がして、俺は1回転して背中からアスファルトに激突した。

「いてててて……」

俺は尻を地面につけたまま、後ろを向いた。まず目に映ったのは車椅子。次に目に入ったのは、車椅子に座っていた人だった。頭を守るようにうずくまっていた。そして、地面に散乱する何冊かの本。俺は車椅子に座っている人に激突して、本を散らばせてしまったらしい。

俺はすぐに本を全て拾い集めた。目に入ったタイトルは全部有名な文学小説だった。

「す、すいませんでした」

本を全部その人に渡した。よく見ると女の人だった。しかも俺と同い年くらいの惚れ惚れするくらい容姿が良かった。あまり外に出ないのか、肌は白く、肩くらいまでも伸びる髪は綺麗に整えられていた。

「あたしの方こそ、ごめんなさい」

気弱そうで怯えたような声。

「悪いのは俺です。もしよかったら、車椅子を押しましょうか?」

「そんなこと……結構ですよ」

惚れ惚れする。

「でも、少しくらいお詫びを……」

「……じゃあ、お願いします」

彼女はお辞儀をして、答えた。

「これから、何処へ?」

「図書館にいくところです。返却期間が昨日だったのですが、うっかり忘れてしまいまして……」


――図書館まではここからちょっとの距離だ。俺は彼女の乗る車椅子を押し始めた。

俺『多賀 颯太(たが そうた)』の長い旅が始まろうとしてた。
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