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あの青空に祈りを捧げ 第16話


そのケーキ屋にはイートインコーナーがあり、4脚の椅子と1台のテーブルがある。

「こんばんは」

「ただいま〜」

俺と俊之は夜の挨拶。静香は帰宅の挨拶をした。
「おかえり、静香。こんばんは、颯太君と……颯太君のお友達かい?」

私服姿のパティシエ・静香の親父さんが店の奥から出てきた。この店は早い事に18時には閉めてしまう。だから私服だ。

「こいつは『相馬 俊之』……」

俺が俊之の名前を言った時、静香と親父さんが叫んだ。

「俊之!?」

「俊之君かい!?」

こいつは驚いた。静香と俊之は知り合いだったなんて。当の俊之は恥ずかしそうに目線を微妙にそらしていた。このケーキ屋に入るのを嫌がっていたのはこのためか。

「で、静香と俊之はどういう関係で?」

俺は静香に聞いてみる。

「小さい頃の友達でね、よく遊んでたの。けど、小学校になると同時に俊之は引っ越しちゃってね。そういえば、一度だけこの3人で遊んだ事もあったね」

ごめん。生憎俺は覚えていない。

「そうなんだ。こりゃ、初耳だ」

そして、妙な空気になって静かになった。沈黙。


その沈黙を破ったのは親父さんだった。ケーキの乗ったお盆を持っている。量が尋常じゃなかった。数個という単位でなく十数個という単位だ。流石に数十個ではなかったが。

「売れ残りだけど、良かったら食べていくかい?」

「いただきます!」

俺と俊之、それと静香も答えた。

早速、俺らは椅子に座った。俺の横は俊之。俊之の向かいが静香。静香の横は親父さんだ。

皆、それぞれケーキを取って食べる。これは美味い。久々に食べたが、変わらない味だ。もしかしたら、もっと美味しいのかもしれない。

「それで、俊之はなんで変な方向からここに来たんだ」

「あ、えっと、お前ん家に用があってさ……」

俊之は少し動揺していた。

「親父か……」

「違う! 断じて違う!」

嘘だ。言い方がおかしい。後で親父に吐かせるか。

「それはそうと、颯太は最近何処に行ってんだ?」

「それ、私も気になる。明らかに何処かによってましたってところにいたよね」

俊之が話を反らし、それに静香が食いついてきた。なんだこいつらのコンビプレイは?

「ちょっと、な。内緒だ内緒」

俺は苦笑いしながら答えたが、俊之みたいに動揺した口調になってしまった。

「嘘だ。絶対嘘だ」

俊之が指をさしてきた。うざい。

「あ〜もう。いいだろ!」

俺はキレた。口から火が出せそうな感じだった。

その後も色々聞かれたが、適当に聞き流してやった。何だか、懐かしい気がした。これが幼馴染みという奴なのだろうか?

そして、いくつかケーキをいただいたが、全然食べきれずに御土産としてかなりの量を貰った。晩飯を買ったのにもう食えそうにない。

俺と俊之は親父さんに礼を言って。ケーキ屋を後にした。
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