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あの青空に祈りを捧げ 第26話

・輝かしき日々

*

あるところに『多賀 伊知郎(たが いちろう)』という男がいた。伊知郎の幼馴染みに『平 次郎(たいら じろう)』と『涼風 鈴歌(すずかぜ れいか)』の2人がいた。

伊知郎・次郎・鈴歌の3人は小さい頃から一緒にいた。しかし、鈴歌は季節の変わり目を通過するごとに風邪をひくくらい体が弱かった。幼いながらもそれを配慮して、激しく動くような鬼ごっこなどはせず、色んな店を回ったりして過ごしていた。

鈴歌が風邪をひいて寝込めば、伊知郎と次郎は鈴歌の家へ行って見舞いをした。

その関係が小学校・中学校と続き、高校まで続いていた。3人とも同じ高校へ入学して、3人一緒に登校。流石にみんな同じクラスというわけにはいかなかった。

鈴歌は相変わらず体が弱く、ことある毎に欠席をしていた。そのせいで、欠席日数が危うくなったのも事実だった。テストの出来のおかげで成績は優秀なのにな。

その頃になると伊知郎と次郎の予定が合わず見舞いは2人揃う事は少なくなっていた。


そんな12月のある日……

3人で学校の屋上にいたときだった。

「風が気持ちいいね」

屋上は強めの風が吹いていた。鈴歌の長めの髪が揺られていた。伊知郎と次郎は「そうだな」と2人揃って答えた。

「多分、私、長くないよ?」

突然鈴歌がそう言った。伊知郎も次郎も一瞬意味がわからなかったがすぐに繋がった。

「冗談言うなよ……」

伊知郎が鈴歌の左手。次郎が右手を握った。

「俺達がいるからさ」

2人の男が同時に言った。鈴歌は「ありがとう」と少し涙目になりながら答えた。そのときだった。鈴歌が咳き込み、苦しそうに倒れたのは……

「お、おい! ……そうだ! 次郎ちゃん! 先生を呼んできてくれ!」

伊知郎は叫んだ。次郎は伊知郎にも鈴歌にも『次郎ちゃん』と呼ばれている。なぜちゃん付けなのかは知らない。気がついたらそうなっていたからだ。

「おう、わかったよ伊ちゃん。鈴歌のことを頼む」

「わかった!」

逆に伊知郎は伊ちゃんと呼ばれている。次郎はすぐさま先生を呼びに走っていった。

「お願いだから、死なないでくれよ。逝くにはまだ早いぞ」

伊知郎は鈴歌の体を支えながら両手を強く握った。

数分もしないうちに、次郎は先生を連れて帰ってきた。すぐさま救急車を呼ばれて、鈴歌は病院へ向かった。次郎と伊知郎は先生に授業を受けるように強く指示された。ついていくことは出来なかったのだ。
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