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あの青空に祈りを捧げ 第27話


学校の帰り。伊知郎と次郎は鈴歌のいる病院を訪れた。

部屋は看護師に聞いて、すぐにわかった。

2人で争うかのように病室へ向かった。『512号室』だ。

病室に入った2人はまず、鈴歌の姿が目に入った。なんのも無さそうにベットに座る姿勢で小説を読んでいた。その2人に気がつき鈴歌は小説をすぐ横において、微笑んだ。

「何だ元気そうだな」

伊知郎は安心をした。次郎は喜びのあまり倒れこんだ。

「2人とも、私のために……でも……」

『でも』その一言で伊知郎も次郎もハッとして、鈴歌の事を見た。

「私、心臓に病気があって、手術をしなきゃいけないんだって。成功率は高いけど、その後、長く生きていける確率は低いって……」

静かに鈴歌は言った。3人は無言になった。聞こえてくるのは外の風の音くらいだった。

「そうか……でも、暫くは生きていけんだろ?」

伊知郎の質問に鈴歌は首を縦に振った。

「なら、ずっと俺らといようぜ。最期まで一緒にいてやるから」

次郎の言葉に鈴歌は首を縦に振った。


――その後、鈴歌の手術は成功した。

伊知郎も次郎も暇さえあれば鈴歌と一緒にいた。2人だけでも3人揃っても……


――そして、ある日、伊知郎は次郎に呼び出された。

体育館裏で2人きり。喧嘩を始めようという訳ではない。

「なぁ、伊ちゃん」

真剣そのものの顔で次郎は言った。

「なんだ? こんなとこに呼び出して」

突然呼び出され、疑問の顔を浮かべる伊知郎。

「鈴歌を幸せにしてくれないか?」

「次郎ちゃん? 突然何を……」

困惑する伊知郎。全く意味がわからなかった。そして、次郎は紙を伊知郎に手渡した。

「これって……」

まさしく、『婚姻届』だった。保証人の蘭には次郎と次郎の親父さんの名前が書いてあった。後は、伊知郎と鈴歌の名前と住所を書けばいいようになっていた。

「やっぱり、鈴歌を幸せに出来るのは伊ちゃんくらいだ。だから、俺はそのサポートに回るだけだ」

「次郎ちゃん……」

伊知郎は複雑な気持ちになった。3人仲が良かったときには戻れなくなるかもしれない。不安の気持ちと少しの嬉しい気持ちと。

「けど、保証人は成人である必要があるらしいからさ、提出は後3年はいるからな」

「……だな」

2人は体育館の裏で笑いあった。語り合った。高校3年生の冬の事だった。


そして、5年後。次郎のサポートもあり、伊知郎と鈴歌は結ばれ、子どもも生まれた。
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