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あの青空に祈りを捧げ 第4話


・『512』それは彼女の

俺は見事に遅刻をした。

走って学校までたどり着き、教室に入ると一時限目の途中だった。学生生活を10年と少し過ごしているが、遅刻など初めてであんな恥ずかしい体験は初めてだった。

授業は国語。教師は担任である河合先生だった。河合先生は30歳で外見はぽっちゃりしているが、性格がよく様々な生徒に人気がある。因みに料理研究部の顧問で料理の腕は凄まじいらしく、恋人募集中との事。独身だ。

「お前が遅刻とは珍しいな。何かあったのか?」

先生は授業を中断して俺のところに来た。

「大丈夫です。ただの寝坊です」

俺の顔が引きつっているのが自分でも分かった。

「そうか……遅くまで勉強してたのか?」

先生の欠点は面倒見が良すぎる事である。俺は適当に頷き席に着いた。クスクスと笑い声が小さいながらも聞こえてきた。なんとも恥かしい。

「だから、この文章は――」

そして、授業が再開された。


10分もしないうちにチャイムが鳴り休み時間となった。

「おい、颯太! 今日はどうしたんだ?」

話しかけてきたのは俺の友人である『相馬俊之(そうまとしゆき)である。友好関係ができたのは高校入ってからであるが高校の中では一番親しい友人である。

「あ、あぁ寝坊しちゃってな」

「お前にしては珍しいよな。むしろ、初めてだよな?」

「そう、だな。精々、お前みたいに遅刻常習者になんないようにはするけどな」

「んな! 失敬な、『最近は』遅刻して無いだろ?」

因みに俊之は去年、遅刻日数が100日を越えた遅刻常習者なのであった。今年度になってから大分減っているが月1回は遅刻するのである。

「そういえば、そうだったな悪い悪い」

俺は適当に謝った。俊之は苦笑していた。

「まぁ、そろそろ授業だからオレ、戻るよ」

俊之は話を断ち切るかのように言って、席に戻っていった。それと同時に次の授業のチャイムが鳴った。


今後の授業も退屈なものだった。最近の体育もなにやらつまらない。ただ授業に参加するだけであっという間に時間が過ぎていった。そして、放課後になり俺は荷物をまとめていた。

「颯太、帰ろうぜ」

俊之がやってきた。高校から駅までは同じバスに乗るのでいつも一緒に帰るのである。

「今日は悪いけど、用があるから先に帰ってくれよ」

「なんだよ。やっぱりお前今日、変だぞ。わかった、もしかしてコレだろ」

そういいつつ俊之は小指を立てた。

「ち、違うから」

俺は俊之の小指を変な方向に曲げてやった。俊之は瞬時に手を引っ込めた。

「俺、もう行くから」

俺は逃げるかのよう教室を後にしようとした。その背後から、俊之の叫び声が聞こえてきた。

「お幸せにぃ〜!」

俊之、後で覚えてろ。絶対覚えてろ。俺はそう決心して走って教室から消え失せた。
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