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神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
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ある死神は
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突出幼心あくりょうちゃん 第14話


「夏だけど、温泉って気持ちいいよね」

私と白井さんとあくりょうちゃんは温泉に入っていた。私は貸切ということもあって両足を伸ばしてくつろいで、白井さんは眼鏡もかけっ放しで無言で、あくりょうちゃんは温泉の中を泳いでいる。

「あのさぁ、白井さん?」

私が話しかけると、白井さんは首を少し傾けて私の事を見た。

「何?」

「あのさぁ、白井さんって好きな人っているの?」

「え?」

白井さんは目をパチクリさせていた。そして、少し上を向いて言った。

「わたしにはいない」

「そっか、ごめんね。へんなこと聞いちゃって」

「貴方にはいるの?」

「まぁ……ね」

私は恥ずかしくなって、口まで温泉に浸かった。多分鏡を見たら、顔は真っ赤だろう。けど、私には好きな人がいる。

「相談なら、受ける」

白井さんはまた、私の方に顔を向けていた。そうだ、相談をしたくて話しかけたのに恥ずかしがってどうする私。顔を全部、温泉から出した。

「私、好きな人がいるんだけど、上手くタイミングがつかめなくて……どうすれば、タイミングがつかめるかな? って」

「大丈夫。いずれそのときが来るから」

白井さんはすぐに答えた。

「あるかな?」

「ある」

とても不思議な雰囲気を放つ白井さん。そして、仕切りの向こう側から声が聞こえ始めた。きっと優たちだろう。こんな事聞かれたらまずいから話を変えてみる。だって、好きな人は――

……あれ? あくりょうちゃんの姿が見えないけど何処行ったのかな?

「そういえば、白井さんって何でも知っているよね」

「そう、わたしはあなたと同素体の存在」

「同素体? 化学の同じ原子でも性質が違うってやつ?」

私は驚きながら言った。

「そう。わたしはあなたそのもの。あなたの不要となった情報とこの世界の情報の一部を合成した存在」

私は信じられなかった。というかジョークだよね。私は笑いながら。

「流石に冗談でしょ?」

「伏せて」

「へっ?」

私はとりあえず伏せた。すると、男湯・女湯を分けている仕切りが斜めに切込みが入って、仕切りが倒れてきた。伏せてなかったら、直撃するところだった。そして――

*

そして、あくりょうちゃんと春香と白井さんが部屋を出て行った直後に時間は戻ります。

僕は部屋を仕切っている襖を開けました。床には大きな針・大きな接着剤・それに金属バットがおいてありました。きっと、あくりょうちゃんの所持品でしょう。あれ? 大きな鎌がない。

「なぁ、優」

「何? 義樹」

「俺……前から……お前の事が好きだったんだ!」

「はぁ!?」

義樹は突然、僕に告白ですか? なんも前触れもなく。僕、そんな属性ないですよ! どう返事をすればいいんだぁぁぁぁぁぁ!
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