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神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
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ある死神は
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突出幼心あくりょうちゃん 第7話


「この銃か、この銃は霊体のみを打ち抜くものだ。人間に当たっても傷つけることなく通過し、物体に当たると傷つけることなく銃弾はそのまま消滅する」

律儀に説明をする上尾。僕は本能的に上尾に向かっていきます。とにかく銃をどうにかしなければいけない。

「貴様に用は無い」

手を伸ばし銃までもう少しで届くというところで、上尾の左手で僕の頬をはたきました。思い切り直撃して横に吹き飛ばされました。地面を何回転かしてうつぶせになりました。何という力なのだろうか。悔しいけど僕は何もできそうにありません。

「次は貴様だ……」

僕から離れ、きょろきょろして困っているあくりょうちゃんに銃口が向けられています。このままでは――

「悪く思うなよ」

しかし、僕だ立ち上がったのは既に遅く上尾は引き金を引いたのです。

銃声。それと同時にカコンという金属音がして、金属バットが地面に転がっていたのです。

「えっ?」

あくりょうちゃんは思いっきり目を閉じて怯えていましたが全くの無傷でした。その驚きで、上尾も僕も思わず声をあげました。上尾は後ろ、僕は上尾の向こうを見ました。

なんと、道の向こう側から義樹が走ってこっちにやってきたのです。

「優、大丈夫か? 何か周りがおかしくなったから、戻ってきたらお前が襲われてて……」

「何とか……助かったよ」

上尾は舌打ちをして義樹を睨んでいます。これで、挟み撃ち状態だ。

「まだだ! まだ……」

上尾が再びあくりょうちゃんに銃口を向けます。

「優! 俺のバットを拾え、こっちにはもう一人いる」

もう一人、いるんだ。僕は足元に落ちているバットを拾いました。その瞬間、何か丸いものが飛んできました。

「打てぇー!」

叫ぶのは春香でした。もう一人……僕にはみんながいるんだ。今なら、何でもできる!

ありったけの力をこめてバットを振りました。その丸い何か……いや、リンゴに当たりグシャっと音を立てて上尾に真っ直ぐ飛んでいきます。それは銃を持つ右手に見事当たって、上尾の手から銃が離れました。

「くそっ!

上尾は非常に悔しそうに顔を引きつらせています。

「あくりょうちゃん!」

すかさず、僕は叫びました。僕の右側から風をたててあくりょうちゃんは通過していきました。大鎌を振りかぶりながら、上尾に近づいていって……

「イヤーー!」

あくりょうちゃんは叫びながら、鎌を大きく横に振りました。あくりょうちゃんの顔からは光の粒が輝いているように僕は見えました。きっとあれは――
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