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祭囃子〜聖なる夜に〜 第1話


「今日は一段と寒いね」

「そうだね」

12月某日前日。雲の分厚い空の下、少年と少女がスーパーのビニル袋を提げて歩いていた。

少年の名前は『森本 祐樹(もりもと ゆうき)』といい、この辺りの高校に通っている。この祐樹だが、不思議な能力を持っていた。それは――

『よう、兄弟。オレッチ寒くて敵わねぇ。早いとこ帰ろうぜ』

「わかってるよ」

話しかけたのは少女ではなく祐樹の着けているウエストポーチである。実は祐樹の能力とは『触れた物と会話する能力』である。

「ふふっ、じゃあ、走って帰ろうか?」

少女は微笑みながら祐樹の手を握っていた左手を離して、一人で小走りになった。

この少女の名前は『林 まつり(はやし まつり)』推定17歳。何故推定か、それは何を隠そうまつりの正体はこの辺りの神社の狛犬なのだ。冬に行われる祭りで何故か人間の姿となり、そのまま戻れなくなってしまったのである。もともとが物のまつりは必然的に祐樹と同じ能力を得ている。今は、祐樹の家で暮らしている。祐樹は両親を説得して、了解を得ているのである。しかし、祐樹の両親はというと、自分達に娘が出来たかのように接し、まつりは浴衣以外の服を持っていないと聞くと、すぐさま一通りそろえてしまう始末である。そして今は、12月某日の準備のための買い物中であった。

「祐樹〜! おいてっちゃうぞ〜!」

まつりは一人でさっさと、小走りで先に行ってしまっている。

「あれ? ちょっと、祐樹?」

まつりは倒れている、白髭のおじいさんを発見した。それにすぐ気がついた祐樹は走ってまつりの元へ向かっていった。


――白髭のおじいさんは普通のズボンを着用して普通のコートを着ている普通のおじいさんであった。

「大丈夫ですか?」

祐樹がおじいさんの事を軽く揺すってみた。すると、おじいさんは気が付きゆっくり起き上がった。

「あぁ、ありがとう」

おじいさんは起きているのが少し辛そうだった。

「どうかしたんですか?」

まつりが優しい口調で聞いた。

「今日、大事な仕事があるから準備をしていたんだがな、突然ぎっくり腰になってしまってな……イタタ、仕事があるのに困ったな」

おじいさんは腰に手を当ててすごい辛そうだった。

「じゃあ、私がお手伝いをしましょうか?」

「え……!」

おじいさんと祐樹が思わず声を出した。



――そしてその夜、祐樹とまつりは空を飛んでいた。ソリに乗って、空を飛ぶトナカイに連れられて。あのおじいさんの仕事とは――

「すごいすごい、空飛んでるよ! ほら、町の明かりが綺麗」

地上を指をさしてはしゃいでいる。その反面祐樹はというと。

「なんで、俺らがこんな事してる訳?」

と、頭を抱えている。祐樹もまつりも赤い服を着てまるでサンタボーイとサンタガールのような格好をしている。むしろ、そういったか格好をしている。

「まぁ……いいや、全部配っちゃおうぜ」

祐樹たちの席の後ろには大きな白い袋が乗せてあった。


――最初についたのは、少し小さめの一軒家の二階。

「えっと、袋を持って……ノックすりゃいいのか?」

祐樹は袋を背負ってベランダに飛び移った。そして、窓をコンコンとノックした。『なんだろうと?』少女の声がして、窓が開けられた。

「……誰?」

少女は冷ややかな対応をした。部屋の中にはその少女とは別に眼鏡と小さいのとボウズの3人の少年がいた。部屋の中心にあるテーブルを見ると、参考書が大量においてあった。きっと勉強会をしていたのだろう。

「俺はサンタ代行さ。ほら、君たちにプレゼントだ」

祐樹はそれぞれにラッピングされた箱を渡して足早に立ち去った。

「メリークリスマス!」


*o*

「……結局誰だったんだろう」

オレは疑問に思ったが、寒かったので窓をピシャリと閉めて学(まなぶ)・健太(けんた)・翔(しょう)の方に向き直った。

「まぁ、いいから開けようぜ。海晴(みはる)」

そういって、一足早く箱をあけたのはちっこい翔だった。

「……なんだこれ」

入っていたのはいかにも難しそうな参考書。オレらでこの問題を解ける奴はいないだろう。

因みに、オレのにも健太のにも学のにも同じ参考書が入っていた。なんなんだったんだ……あれは、本当にサンタクロースだったのか?

突然、ノックと共にドアが開けられた。兄貴だ。兄貴はお盆を持っていた。

「海晴。コーヒー淹れたから、ここに置いておくね」

「わかった」

オレが返事をすると、兄貴は「がんばってね」と言って、部屋から出て行った。


さて、もう一頑張りしますか。

***

祐樹とまつりは次の目的地に向かっていた。

あまり、離れていないが一軒家で二階というのは変わっていなかった。

「じゃあ、今度は私が行ってくるね」

そう言って、まつりは袋を持って家のベランダに飛び移った。

窓をコンコンとノックをすると、まつりと同い年くらいの少年が出てきた。

「……誰ですか?」

冷ややかな対応。

「私、見ての通りサンタクロースです」

「そうですか……」

「だから、これあげる」

まつりは一瞬窓の中を覗き込んだ。同い年くらいの少年と少女二人と後、白いワンピースを着て浮遊している少女が一人。人数を確認して、箱を五つ渡した。

「じゃあね。メリークリスマス!」

「あぁ、どうも……」

そして、少年がポカンとする中、まつりと祐樹は出発した。

*t*

さて、誰だったんでしょう?

僕はとりあえず、箱を義樹・春香・白井さん・あくりょうちゃんに渡しました。

「なんだろうな? これ」

「とりあえず、開けてみない?」

「……本」

と、もうそれぞれで箱を開けてます。僕も開けて見ます。

――折りたたみ式自転車だ! 別にほしくないのですが……

「バットだ! 欲しかったんだよな」

「これ、バイクの――」

「……これ、面白い」

まぁ、義樹も春香も白井さんも喜んでいるようで……

そして、あくりょうちゃんの箱の中から出てきたのは……

「瞬間接着剤!?」

大きい、メタリックボディの瞬間接着(らしきもの)がでてきました。何で?

「にはっ♪」

何で、ご機嫌なの? そして、それをかけないで。い、息が出来ないよ。もう固まっちゃってるよ。助けて、助けてあくりょうちゃん。


「まぁ、パーティーのお続き始めようぜ」

「そうだね」

「……うん」

待って、みんな、僕を、僕を忘れないで――そして、僕はあくりょうちゃんに真っ二つにされるのでした。

「にはっ♪」

***
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