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フタツヤネノシタ 第3話


*自宅*

なんとも複雑な気持ちだ。亜衣さんの友人は中学時代の『オレ』を一人称とする彼女だったとは。しかも、今では一人称が『私』になってるとか、それで丸く収まった気がするけど、何だか気持ち悪い。

名前は『早瀬 海晴(はやせ みはる)』だ。両親を亡くしていてバイトをする為に本人のレベルの二段階くらい上の高校に受かるという偉業を成し遂げた実力派の人物である。

家は僕の家から歩いて15分程のところにある。明日にでも会いに行ってみるか。僕はベットに横になり窓の外の夜空を見ながら思った。

何故、お見舞いに行かなくなったのか、ついでといっては問題があるかもしれないけど早瀬さんはどう変わったのか、それを聞きに行くんだ。

気がつけば僕の意識はなくなっていて、次目覚めた時は朝になっていた。

*早瀬家前*

学校はいつも通り登校。担任に休んだ理由を聞かれたが、風邪と答えておいた。実はまだ熱が残っていて、38℃ほどある。でも昨日より楽だったので元気に振舞った。そして、すぐに自宅へ帰り早瀬さんの家の前にたどり着いた。亜衣さんには今日は行けないと言ってあるので問題は無い。

何だか、ドキドキするけれどもチャイムを鳴らした。

「はい。どちら様ですか?」

優しそうな女の人の声。さらにドキドキする。心臓の鼓動が自分自身の耳にまで聞こえてきそうだ。

「あ、田村です」

「あ〜、田村ね。ちょっと待ってて、今行くから」

突然、聞き覚えのある口調に変わった。というか、今の早瀬さんだったんだ。2年くらいあっていないだけで感じが違ってくるんだな。痛感した。

で、玄関のドアが荒く開けられた。

「よっ! 元気だったか?」

あぁ、『中学生の早瀬さん』だ。中学校の時はポニーテールっぽくしていた髪は、今ではそのまま下ろしている。綺麗になった気がする。いや、気がするだけではない。確実に綺麗になっている。早瀬さんは元気よく手を上げて笑みを浮かべていた。

「まぁ、ね。早瀬さんも元気そうでなりよりだよ」

「それで、何の用だ? オレん家まで」

一人称もも中学生のままだ。流石に中学時代の同級生の前で『私』は恥ずかしいのだろうか。

「ちょっと、ね。『石原 亜衣さん』について何だけど……」

「え? 亜衣? 何でお前が知ってんだよ」

早瀬さんは驚いて答えた。家の外に完全に出て、ドアを閉めた。何かを隠すような表情をしている。

「ちょっと、成り行きで……それで、お見舞いに行ってたんだってね」

「う……まぁ、な」

明らかに様子がおかしい。目が泳いでいる。

「亜衣さんの身体……」

僕が『身体の変化』と言おうとしたら、肩をつかまれ思わず口が止まった。

「お前……」

早瀬さんは深刻そうな顔になった。

「……聞いたんだ。本人から――」

僕は熱を出して、病院へ行って、亜衣さんと会った事を全部話した。けど、契約書の話はしない。

「――それで、何でお見舞いに行かなくなったの?」

僕は話の最後に早瀬さんに問いかけた。

「……オレ、調べてたんだ。亜衣の身体の変化について……でも、全くわからなかった。だから、申し訳なくて……」

そうだったんだ。けど、そんな事だと思った。

「でも突然、何も言わないでお見舞いに行かなくなる方がよっぽど申し訳ないと思うよ?」

「えっ?」

早瀬さんは一瞬ハッと何か気がついたような表情になった。

「明日、一緒に行かない? 土曜日だし」

「そうだな。うん、そうだな」

「じゃあ、僕そろそろ帰るね。えっと、何時くらいがいいかな?」

僕は早瀬さんと明日の約束をして帰宅することにした。
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