ホーム

コンテンツ
あめいろぷろじぇくと!
Pクエスト(仮)

ボードゲーム
サモンズコール
どうぶつつなひき
星空を望む少女達の夜明け
罪ナキ少女 進ムハ断頭台
ほしあけマジックフェスティバル
じぇーけーえぶりでい!!
バトルロジティックスクェア
じぇーけーふぁいてぃんぐ!!

小説(継続中)
神サマの忘れ物
12345
678910
1112131415
1617181920
212223

あの青空に祈りを捧げ
12345
678910
1112131415
1617181920
2122232425
2627282930
313233

即興小説トレーニング置き場
12

小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
12345
678910
1112131415
1617181920
21

オレと兄貴と私がいるから
12345
678910

祭囃子~記憶の隅に~
1234

祭囃子~聖なる夜に~
12

ボクはネコ
1

フタツヤネノシタ
12345

魔女の契約
1234

暗黒の契約
12345

いのししレース ピキョ村のキピ
123

おにぎり落ちたそのまま食べた
12345

天使見習い頑張らない
1234

せくすちぇんじッ!
12345
678910
1112131415
1617

俺が我が家にやってきまして……。
12345
678910
1112131415
1617181920
2122232425
2627282930
31323334

小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
12345

神サマの忘れ物 第2話


・神サマの忘れ物 第02話

『彼女とぶつかった老人、その人が落とした大切なものは彼女が持っている……そして俺は人と100回話すと消えてしまう……』







俺は目を覚ますと真っ白な空間にいた。どれだけ時間が経っても誰も来ないし何も無い……けど、突然俺の目の前に、老人が現れた。

「で……あんた誰だ?」

俺はそう言ったが、今更ながら無礼だな……俺。

「わしか? わしゃ神様じゃ」

「は、はぁ……」

俺はそれしか言えなかった……というか、老人が言っていることを本気にはできなかった。

「お主、信じとらんじゃろ?」

「は、はい」

俺は即答した。流石にこれで信じろというのに無理がある。

「ならば、お主に何が起きたかわしが証明してやるかのう」

その老人は両手をゆっくり上に挙げると、俺と老人は見覚えのある交差点……いや、事故現場にいた。

「お主ならここがどこだか分かるじゃろ?」

俺は、いろんな意味で言葉を失いうなずく事しかできなかった。

すると、自転車に乗る何者かがこちらに近づいてくる。そして、90度振り向くと、一台のトラックがやってきている。

両者は距離を縮めている。お互いに止まる気配は無い。

「危ない!」

俺は叫んだが聞こえるはずが無かった。

両者は正面衝突、トラックのバンパーは大きく凹み自転車は再起不能な状態だ。被害者……すなわち、俺は頭から血を流して倒れていた。

……そして、俺は――――


「どうじゃったか?」

神様がそういうと、さっきまでの真っ白な空間に戻った。

「確かに、俺は……しかし、何で俺がここにいるのですか?」

「わしがお主をここに呼んだのじゃ」

俺が……呼ばれた? その理由を聞かずにはいられない。

「何のために俺は呼ばれたんですか?」

「わしが現世に遊びに行った時にちょっとあってな、わしの大事なものを失くしてしまったのじゃよ」

……神は現世に遊びに行くものなのか? けど、今は気にしている場合じゃないな。

「それで、俺に何をしろと……」

「お前さんをしばらくの間、生き返らせてやるから、それを回収して来て欲しいのじゃ」

「分かりましたがその探しているものはどういうものですか?」

俺はそう言うと、神様は一枚の写真を手渡してきた。それは俺には『黄色いカチューシャ』の様な物にしか見えなかった。

「わかりました」

「ただ、ずっと現世に残させる訳にはいかんから一つ条件を指定しておく。100回じゃ、100回まで他人と話すまで現世に残れるようにしてある。すなわち、100回他人と話したら還るべき場所に還ってもらうからの」

還るべき場所……要するに俺はそれで完全に消える訳か、けど、このまま俺が生き返っても……

「しかし、俺がこのまま戻っても混乱が起こるのでは?」

俺の一言で神様はちょっと考え事を始めた。

「そうじゃの……じゃあお前さんに好きな能力を三つやるから、ささお前さんの望む能力を言うんじゃ」

……突然言われてもすぐ思い浮かぶ訳が無い。とりあえず俺はしばらく考えた。


「一つ目はいざという時に発揮できる能力が欲しいです」

「うむ……じゃ、二つ目は何じゃ?」

あっさりOKか……俺は、もう一度考えた。

「二つ目は人と話さなくても良くなる能力……」

「わかった……じゃ、次じゃ」

おいおい、これも良いのかよ……もう一つは、もう決めている。

「三つ目は、誰かと100回話すまで死なないようにして欲しいです」

「うむ……おまけに怪我もしないようにしておこうかのぅ」

流石神様だな……そして、神様は突然杖を取り出し呪いみたいなのを始めた。

「……これで準備ができた、お前さんの心の準備ができたらゆっくりと目を閉じるのじゃ」

「はい……」

俺は躊躇なく目を閉じた……俺が生き返ったらどうなるのだろうか、不安や期待を抱きながら目を閉じた。

prev next

AMaRo Project. 2014