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神サマの忘れ物
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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小説(二次創作)
メルト
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ある死神は
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突出幼心あくりょうちゃん 第12話


「ようこそいらっしゃいました。女将の『白井』でございます」

女の人の中で真ん中で待っていた人がそういいながら一礼をして、それに続いて残りの人たちも礼をする。僕らは気持ち、少し引いてしまいました。一応、僕らも礼をします。

「よろしくお願いします」

と、いいながら。


「では、お部屋のご案内をさせていただきます」

「あ、はい」

僕らは同時に返事をして、『女将』の白井さんは立ちあがりました。靴を脱いで、収納する場所に入れて玄関から上がります。

「では、こちらです」

『女将』の白井さんに続いて、廊下を歩きます。外から水の出る音がして、時折『カポーン』と音がします。とても和風です。

「あのさぁ、白井さん」

歩いている途中に僕は『クラスメイト』の白井さんに話しかけました。

「……何?」

『クラスメイト』の白井さんは静かに答えました。義樹や春香も耳を傾けています。

「ここの女将さんって、白井さんの親戚か何かなのかな?」

「うん……伯母さん。父の姉」

「へぇ、そうなんだ」

そんな会話をしているうちに、部屋に着いたようです。

「こちらでございます」

『女将』の……女将さんは部屋の襖を開けました。僕らは部屋に入ります。それなりに大きな部屋で畳のいい香りがします。とても和風です。

「ではごゆっくり、仲良くどうぞ」

女将さんは正座をしながら、襖をゆっくり閉めました。仕事は仕事とけじめをしっかりしていてすごい人だと思いました。


「ふわぁ、何か和むなぁ」

春香はさっさと荷物を置いて、ねっころがっていました。僕らも、荷物を部屋の端に置いてくつろぐ事にしました。義樹と僕は窓の近くにある椅子に向かい合うように座り、白井さんは部屋の隅に座って小説を読んでます。

外はオレンジ色の空が広がっていました。腕時計を見ると、短針が5、長針が12を示してました。

「おっ、こんなとこに囲碁があるじゃん。な、やろうぜ」

義樹が、押入れから碁盤と碁石を取り出してきました。

「あ、いいよ」

僕と義樹の間の机にそれらを展開して、囲碁を始めます。


――そんな事をしていると、アッと今に時間が過ぎていって、19時。夕飯の時間となったようで、夕飯が準備されていきます。部屋の中心にあったテーブルに4人分の料理が並んでいます。

「じゃあ、食べよっか」

春香はさっさと、席についていました。僕らはヤレヤレと思いながらも席に着きます。

「いただきま~す」
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