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神サマの忘れ物
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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小説(二次創作)
メルト
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ある死神は
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突出幼心あくりょうちゃん 第18話


僕は朝起きると、あくりょうちゃんの姿が無い事に気がつきました。

「あくりょう……ちゃん?」


家中探しても、どこにも居ません。


「俺は見てないな」

義樹の家にもいません。

「そう、わかった。ありがとう」

「悪いな。何かわかったら連絡するよ」


「え……私は見てないけど……」

春香の家にもいません。

「そう……」


どこにも居ません。何処行っちゃったの? あくりょうちゃん。

僕は一度、自分の家に戻る事にしました。心当たりが思い浮かばない。と、僕はうつむき気味に歩いていると見覚えのある人物がこちらに向かってきます。

「白井さん?」

そう、その人物とは白井さんでした。思わず声をかけると白井さんは僕の前に立ち止まりました。

「ねぇ、白井さん。あくりょうちゃん知らない?」

僕が尋ねると、白井さんはずれていない眼鏡を直して。

「知っている」

と、答えました。さらに続けて。

「でも、探すのは貴方達。わたしはそれを手助けするだけ。貴方達なら見つけられるはず」

そう、白井さんは助言をしてまた歩き始めました。

「あ、待ってよ。白井さん」

でも、次の瞬間には白井さんの姿は消えていました。残ったのは僕と、わずかな風の音でした。


僕は当ても無く自分の家に戻りました。そして、僕はベットに飛び込むように伏せました。

あくりょうちゃんと会ったのは、ここでした。見覚えの無い子がここで寝ていて、突然斬られて、それでも僕は死ななくて……正体は春香が不必要とした人格。

わかっていても、あくりょうちゃんはあくりょうちゃんだ。

お腹がすいてきた。そろそろお昼か。何て思っていると『ププー』という音が外から聞こえてきました。僕は窓を開け、ベランダに出ます。

外にはバイクに乗るヘルメットの人物。さて、誰でしょう?

その人物がヘルメットを取ると、綺麗な女性が……って、春香!? その人物とは春香でした。僕はすぐに階段を降り外へ出ました。

「どうしたの?」

僕が聞くと春香は慌てて必死な表情で答えます。

「説明は後! 早く乗って!」

と、バイクのヒップボックスからヘルメットを取り出し、僕にかぶせてきました。フルフェイスの。しかも、逆で前が見えないんですけど……

僕は、すぐにヘルメットを直して乗ります。春香は乗ったのを確認するとフルスロットルでかっ飛ばします。早すぎて息が苦しいです。

春香は免許を取っていたようです。そうか、あのときの雑誌『誰にでも分るバイク』の謎も解けたわけです。でも、ナンバープレート白かったんですけど、違法?

「ねぇ、春香? もしかして、違法2人……」

「黙って!」

……ドンマイ。僕。

「これから、海行くから」

と、春香。風の音のせいであまり良く聞こえません。

「なんで?」

「昨日、『星の砂』の話してたよね?」

「してた」

「もしかしたら、あくりょうちゃん。取りに行ったんじゃないかな? と、思ってね」

「沖縄まで?」

「多分……でも、流石にあくりょうちゃんでもあの距離は無理でしょ? だから、一番近い橘海岸にいるんじゃないかって思ってね」

「そうかもしれない」

「じゃあ、飛ばすよ!」

「うん!」

車がいない海岸沿いの道。どんどん加速する2人乗りバイク。立場が逆かもしてない。大事な人を探しに2人は行く。橘海岸へ……
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AMaRo Project. 2014