ホーム

コンテンツ
あめいろぷろじぇくと!
Pクエスト(仮)

ボードゲーム
サモンズコール
どうぶつつなひき
星空を望む少女達の夜明け
罪ナキ少女 進ムハ断頭台
ほしあけマジックフェスティバル
じぇーけーえぶりでい!!
バトルロジティックスクェア
じぇーけーふぁいてぃんぐ!!

小説(継続中)
神サマの忘れ物
12345
678910
1112131415
1617181920
212223

あの青空に祈りを捧げ
12345
678910
1112131415
1617181920
2122232425
2627282930
313233

即興小説トレーニング置き場
12

小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
12345
678910
1112131415
1617181920
21

オレと兄貴と私がいるから
12345
678910

祭囃子~記憶の隅に~
1234

祭囃子~聖なる夜に~
12

ボクはネコ
1

フタツヤネノシタ
12345

魔女の契約
1234

暗黒の契約
12345

いのししレース ピキョ村のキピ
123

おにぎり落ちたそのまま食べた
12345

天使見習い頑張らない
1234

せくすちぇんじッ!
12345
678910
1112131415
1617

俺が我が家にやってきまして……。
12345
678910
1112131415
1617181920
2122232425
2627282930
31323334

小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
12345

ボクはネコ 第1話


3匹のネコが一軒家の屋根にいた。

「僕はネコ」

「ぼくはネコ」

「ボクはネコ」

1匹は大人しそうな感じ。1匹はとぼけてそうな感じ。1匹はやんちゃな感じ。3匹はお互いの確認をして、楽しそうにしていた。

「君は誰?」

3匹は同時に聞いた。そして、順番に答える。

「僕もネコ」

「ぼくもネコ」

「ボクもネコ」

笑い声が響いていた。すると1羽の黒い鳥が飛んできた。3匹の事を見ていた。それに気がついて、3匹は聞きます。

「君は誰?」

黒い鳥は答えます。

「俺はカラスだ。この翼でこの空を自由に飛びまわるんだ」

カラスは翼を自慢するように大きく広げた。

「ぼくらも飛べるかな?」

「それは無理だな。お前達には翼がないからな。俺、そろそろ出発するな。縁があったらまた会おう」

カラスは飛んでいった。

「翼かぁ。いいな、翼」


3匹はお腹がすいたので、屋根から下りて食料を探す事にした。

暫く歩くと、よく見かける動物を見かけた。そして。

「君は誰?」

すると、その動物は答えました。

「私は犬。人間っていう生き物に飼われているの」

犬はあまり面白く無さそうに尻尾を振った。

「ニンゲン? ぼくらも飼われるかな?」

「それはやめた方がいいよ。君たちみたいに自由じゃなくなるからね。けど、優しくっていい生き物だよ。あ、そろそろ行かなきゃ。ごめんね」

犬は去っていった。

「ニンゲン? ニンゲンって何?」


3匹が歩いていると、大きな生き物が3匹を見つめていました。

「君は誰?」

3匹が聞くと、その生き物は大人しネコの首を掴むと持ち上げました。

「俺は人間という、ひどい生き物だ。こんな感じにな」

人間は大人しネコを地面にたたきつけた。すごい痛そうに横たわった。2匹も逃げようとしたが、既に遅かった。

おとぼけネコは蹴られ、やんちゃネコは持ち上げられ何度も殴られた。

「今日は、このくらいにしてやる」

そして、人間は去っていった。


「これがニンゲン? これが……」

傷ついた3匹は疑問を持っていると、また、大きな生き物がやってきた。

「え? こんなに傷ついて……」

その生き物は1匹1匹優しく抱き上げ、手当てをした。そして、手当てが終わると、1匹ずつ頭を撫でた。

3匹は聞いた。すると、大きな生き物が答えた。

「僕は人間さ」

「人間って、酷い事をする生き物じゃないの?」

その人間は、寂しそうな目をして。

「確かに、人間は酷い生き物さ。けれど、僕はひどい事をする人間が嫌いだ。僕も人間なのに変だよね」

その人間は、立ち上がって言った。

「君たちは家があるかい?」

「ないよ」

「もし良かったら、僕の家に来ないかい? 誰もいないし、自由に出入りできるようにするし、ご飯だっていつでもあげるよ」

その人間は手を差し伸べた。

「うん」

3匹は嬉しそうにうなずいた。

「じゃあ、行こうか」

人間と3匹は夕陽に向かって歩いていった。


「君は誰? ぼくたちはネコ。いい人間に飼われているネコ。」
AMaRo Project. 2014