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小説(継続中)
神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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祭囃子~記憶の隅に~
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祭囃子~聖なる夜に~
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ボクはネコ
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フタツヤネノシタ
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いのししレース ピキョ村のキピ
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おにぎり落ちたそのまま食べた
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天使見習い頑張らない
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
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突出幼心あくりょうちゃん 第8話


結局あくりょうちゃんが斬ったのは銃だけでした。落下中に斬られたので縦に真っ二つになって地面と衝突しました。

「何故、俺を斬らない」

上尾は唖然としています。

「これが、僕らの答えだ」

座り込み、帽子を少し下げる上尾の周りに、僕・春香・義樹・あくりょうちゃんと立ってます。

「完敗だ。今日はこれくらいで引き下がっておこう」

上尾は悔しそうながらもすこし嬉しそうでした。

「やはり友……か、なら友は大切にしろ」

彼はニヤっと笑みを浮かべた瞬間、周りの景色は正常に戻りました。しかし、上尾の姿はどこにもありませんでした……けど、また会えるような気がします。今度は――

「で、アイツはなんだったんだ?」

義樹は頭を掻きながら言います。

「さぁね」

春香が答えます。

「あくりょうちゃんを滅するみたいな事を言ってたけど、まぁいいか」

僕も続きます。

「ところで……」

三人同時に言いました。そしてみんな、あくりょうちゃんの事を見ました。あくりょうちゃんは口をへの字にして、目を潤ませています。きっと、怖かったのでしょう。

「あくりょうちゃん、来なよ」

僕は両手を広げました。すると、あくりょうちゃんは僕の胸に飛び込んできました。僕は優しく抱いてあげます。よく頑張った。そんな風に……

「ス……グ……ル……ダ・イ・ス・キ」

突然の言葉に一同ビックリ。3人揃って「えっ」と声をあげてしまいました。

「少しずつだけど、この子も成長しているのかもね」

春香は微笑みながら言いました。僕と義樹は「そうだね」と答えました。けど、春香の微笑みの裏には何か別の感情があるように見えました。


太陽が傾き、僕らを橙色に染める。僕らより多きな影が見守る。僕らより、幼い彼女がいる。

「ス・グ・ル……ハ・ル・カ……ヨ・シ・キ……」

あくりょうちゃんの呼びかけに「なぁに?」と答える僕らがここにいる。

――そんな僕らの日常はまだまだ終わらない事を信じよう。
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AMaRo Project. 2014