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神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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いのししレース ピキョ村のキピ
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おにぎり落ちたそのまま食べた
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
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俺が我が家にやってきまして……。 第14話


「簡単にいえば、小名護が異世界から自分を呼び出した」
「いや、わけがわからないから」

 円状のテーブルの一席に座る沙苗は、ジト目で説明をした友永を見つめている。
 沙苗の隣には友永とゆうきが座っていて、優希とは向かい合う配置で座っている。
 優希はといえば、やや気恥ずかしそうに視線を外したり、俯いたりしている。

「ほら小名護。自分で説明しろ」
「あ、えー、そうだな。魔法陣で俺が女になろうとしたら、失敗してもう一人の自分呼んだ」
「あー、本当に目指してたんだ……じゃなくて、失敗してもう一人の自分を呼ぶってどういうことよ! しかも、女の子で……」

 じっと、沙苗はゆうきを観察をしている。
 ゆうきはゆうきで、ニコニコして観察をされている。

「うへへ、さーちゃんに見られてる」
「……確かにどことなく小名護君に似てるわね。双子と言われても納得できそう」
「でも、小名護には兄妹なんていない。ついでに言えば、ゆうきは自分の世界だとオレじゃなくて、古池と親友なんだってよ」
「ふぅん……」

 流石に「異世界からきた」なんて言われて納得出来ないものまた当然のことであろうか。

「まあ、今のところはそれを信じましょうか。あなた達がわたしに嘘つく理由もないだろうし」
「ああ、そうしてもらえると助かる。な、小名護」
「あ、ああ、そうだな」

 はっきりと返答ができてない優希。

「でさ、小段君」
「なんだ?」
「どうして、急に苗字で呼んでるの? そんな仲じゃなかったよね?」
「そりゃ、両方共『小名護優希』だからだよ。区別するのに、男の小名護優希は苗字で呼ぶことにした」
「なるほどね……わたしは、小名護さんか君で区別――」
「ええー、下の名前で呼んでよー」

 不服そうにゆうきは沙苗に訴えかける。

「いや、この世界のわたしは初対面だし……」
「そーれーでーもー」
「……しょうがないわね。わたしはこの世界の古池沙苗だからね! 優希さん」
「わぁい!」

 随分と嬉しそうにするゆうきに、優希はうらやましそうに見つめているが、だからといって間に入ることもできなさそうだ。

「それで、あなた達はこのメンバーで何しにきたの?」
「いや、それが……」

 と、メガネを直しつつ濁す友永。

「私の下着を買いに来たんだけど」
「お前、ド直球だな……」

 濁したのに、それを無に返すゆうき。
 その返答に、沙苗は苦笑いを浮かべて、

「よかったら、ついていこうか?」
「「頼む!」」

 優希と友永は間髪入れずに答えを返すのだった。
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