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神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
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ある死神は
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突出幼心あくりょうちゃん 第15話


「……あ、悪い。これこれ」

義樹はそう言って、冊子を手渡してきました。表紙には『ロミオとジュリエット』と『野球部』と書いてありました。

「何これ?」

「夏休みが終わったら、文化祭があるだろ? そん時に野球部有志で劇をやることになったんだ。だからその練習に思ったんだけど……どうだった? 今の」

僕は肩を撫で下ろしました。劇の練習でした。てっきり、本気かと思いましたよ。

「本当かと思って、ビックリしたよ」

「そうか、よかった。そんで、悪かったな。脅かして」

「ううん。だったら、安心した。じゃあ、行こうか」

「そうだな」

そして、僕と義樹は部屋を出て行きました。温泉にレッツゴーです。

廊下には宿で働いている人としかすれ違いません。もしかして、この宿は客が来ないのか、貸切なのか……

そして、脱衣所に到着しました。結構広くて、驚きました。僕らは浴衣を脱ぎ、浴場へ向かいます。湯煙の中、大きな露天風呂が現れました。仕切りの向こう側には人の気配がして、湯煙も立っています。きっと、春香たちでしょう。

僕は温泉に浸かりました。夏だけど温かくてとても気持ちがいいです。

「あぁ、気持ちいいな」

義樹がタオルを頭に乗せながら言います。まるでおじさんに見えなくもないです。

上空を見ると、湯煙に混じって星や月が輝いてとても綺麗です。

そういえば、あくりょうちゃんは何者なんだろうか、最近気にしてなかったな。何処から来て、何のために僕のところに来たのだろうか。いつかわかるときが来るのかな? そして、いつか――

そんな事を思っていると、僕の目の前にあくりょうちゃんが……って、えぇ!?

「うわぁっ!」

僕も義樹も驚いて立ち上がりました。というか、何であくりょうちゃんがいるの? そして、何で背中から鎌を取り出してるの? 待って、こんなところで僕に向けないで。ちょっと、うわぁぁぁ!

僕は縦に真っ二つにされて温泉に浮んでます。温泉が真っ赤に染まっていきます。さらに、鎌の威力が強かったのか後ろの仕切りがずれていきます。数秒もたたないうちに仕切りが倒れて……


「うわぁぁぁぁ!」

「きゃぁぁぁぁ!」

叫び声が旅館近辺に広がるのでした。旅館の人が来たらどんな反応を示すのだろうか……とりあえず、僕を元に戻してください。僕の意識は少しずつ薄れていきました……
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AMaRo Project. 2014