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神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
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ある死神は
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突出幼心あくりょうちゃん 第17話


温泉旅行から帰ってきて、数週間。僕たちは何事もなく夏休みをエンジョイしていました。

しかし、エンジョイしすぎた結果……


「うお~終わらねぇ」

義樹がテーブルに伏せました。

「私は、後数学だけね」

と、春香。

「僕は、後……」

って、あくりょうちゃん? 何で鎌を持ってるの? そして、何で振りかぶってるの? ごめん、構ってあげられなくてごめん。でも、あくりょうちゃんが嫌いなわけじゃないよ。だから許して、振らないで。お願い。お願い。あぁ……。

僕は縦に半分になって、床に転がります。

「あくりょうちゃん。ちゃんと直しておくんだよ?」

「わかった!」


今は、何故か春香の家で勉強会をしています。僕・義樹・春香・白井さん・あくりょうちゃんと大人数が集まっています。後3日で夏休みが終わります。急ピッチで宿題の処理。これが、勉強会の目的です。

「ねぇ、白井さん? 終わった?」

春香が白井さんの宿題テキストを覗き込みます。

「完答すると不審に思われるので10パーセントの割合で間違えてある」

「……そうなんだ」

表情やトーンを変えずに答える白井さん。苦笑いして返答の返事をする春香。そりゃそんなこと言われたら……しかも、白井さんの文字は新聞の活字のような字ですし。というか、あくりょうちゃん? 僕を放置して、僕の麦茶飲まないでよ。

「にはっ♪」

まぁ、いいか。


そして、宿題を終えみんなでくつろいでます。春香は何かの雑誌を広げて読んでます。

「何読んでるの?」

僕は横から聞きます。あくりょうちゃんも興味深そうに覗き込みます。

「これ、今度みんなで行きたいなって」

雑誌には『今でも間に合う沖縄旅行』とあります。後3日では今からは間に合いませんよ。でも、いいかもしれない。

「そうだね」

僕は返事します。春香は一枚の写真を指差します。

「これ、綺麗だよね」

その写真に写っているのは『星の砂』です。砂が星の形になっていて綺麗です。

「本当に綺麗だね」

と、あくりょうちゃんが目を輝かせて見てます。

「あくりょうちゃんもそう思う?」

春香が聞くと「にはっ♪」と笑みを浮かべて答えました。

「欲しいな。星の砂」

「そうだね。今度行ったときたくさん拾ってこようよ」


暫くもしないうちに解散して、僕とあくりょうちゃん・義樹・白井さんはそれぞれ自分の家に帰りました。


僕はまだ気がつかなかった。その日の夜……


――あくりょうちゃんがいなくなった。
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