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小説(継続中)
神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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祭囃子~記憶の隅に~
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ボクはネコ
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フタツヤネノシタ
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いのししレース ピキョ村のキピ
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おにぎり落ちたそのまま食べた
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天使見習い頑張らない
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
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俺が我が家にやってきまして……。 第4話


「え、と、どちら様?」

 メガネにワイシャツ風の襟付きシャツを着る少年が口をあんぐりさせて、優希少女のことを指さしていた。彼こそが、友人の小段友永(こだんともなが)である。
 本当に優希が女になってたのだと誤解しているに違いない。むしろ『俺は女になる!』と宣言されたのだからそう思うのが当然である。

「やだな。"俺"だよ。小名護優希だよ」
「マジかよ……これは悪い夢なんじゃないか」

 友永は自分の頬をつねっているが、残念ながらこれは夢でないんだよ。
 優希少女は、優希少年になりきっている。というより、本人なのだから演技ではないはずだ。

「……にして、随分と綺麗になったもんだな」
「本当に? 嬉しいな」
「……」
「惚れちゃう? ねえ、惚れちゃう?」

 クネクネと艶かしく腰を動かして友永を誘惑しているが、さて効果はあるのか?

「いや、惚れた所でお前は男だろうが。オレはそんな趣味ないからな」
「いやん」
「……」

 なんというか、そろそろ止めないといけないんじゃないかという考えと、このまま見ていたいという考えが入り乱れる少年。

「まあ、とりあえずあがれよ。ここで立ち話もアレだから」

 行動する前に、優希少年が部屋への移動を促し始めた。
 どうせなら、ドッキリみたいにするか。ということで、優希少年は部屋で待機することにした。

「お邪魔します」という友永の声が耳に入り、階段を登る二人分の足音が響く。
 会話はしてないようで、足音だけが聞こえる。
 そして、ガチャリとドアが開けられて、

「……」
「よう、友永」
「……」
「やあ、友ちゃん」

 友永は少年の姿を見て、次に後ろを歩いていた少女の姿を確認する。

「……おい、説明を要求する」

 流石、小名護優希の友人・小段友永である。こんなことでは乱れなかった。




「というわけなのだよ。友永」
「どういうわけだよ」

 魔方陣失敗して一人増えたと説明した優希少年。

「どうすれば、お前がもう一人増えるんだよ! しかも、なんでもう一人は女なんだよ!」
「「知るか!」」
「仲いいなコンチクショウ!」
「「同じ人間なんだから仕方ないだろ」」

 優希ペアが隣同士で座り、友永が対面するように座る。
 魔方陣は薄くなってはいるが、消えてはいない。それでも、再び発動するようなことはなさそうなので、全員その上で正座している。

「……まあ、現実こうなってるんだからこうなっているんだな」

 考えることを諦めた友永。

「にしたって、まさか別世界から人間を呼び出すとかどこのマンガや小説だよ……」

 ただし、魔方陣に関しては興味が少しあるようで、ゆっくりと観察しているようだ。

「俺もびっくりだよ。俺が女になるんじゃなくて、女の俺を呼び出すことになったんだからな」
「私も呼び出されるとは思わなかったよ。男になるかと思ったら、おでこぶつけるし」
「……」

 そんな優希ペアの話を聞きつつも、友永の動きが止まった。

「……おい」
「「どした?」」

 同じタイミングで、聞き返す。

「なんで、ここだけ微妙に違うんだ?」
「え……」
「どれ……」

 友永に指さされた部分。

「「……あ」」

 大きな円と小さな円を結ぶ"V"の模様の斜線の一本が欠落して、"/"となっている部分が一箇所あった。
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AMaRo Project. 2014