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あの青空に祈りを捧げ
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突出幼心あくりょうちゃん
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
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ある死神は
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俺が我が家にやってきまして……。 第13話


「あちぃな……」
「うん、暑い暑い」
「お前ら……辛抱ないな」

 優希らと友永は三人並んで近所のデパートまでの道を歩む。
 しかし、時期は夏休みに適した太陽がさんさんと降り注ぐ季節。
 優希とゆうきは、着ているシャツの裾をバッサバッサと揺らして身体に空気を送り込んでいる。
 二人して目がうつろで、今にも倒れてしまいそうな表情をしている。
 そんな二人を友永は、呆れたような表情で見ている。

「小名護はともかく、ゆうきははしたないからやめるべきだ」
「ぅえー、そんなことしたら暑くて死んじゃうよー」
「……ったく、後でジュース買ってやるよ」
「え、いいの!?」
「マジで、俺にもおごってくれんの!」

 急に元気になる二人に、

「小名護はお前、飯をおごってもらうからな」
「えー俺だけかよ、ジュースより高いじゃんよ」
「じゃあ、自分で買えよ。ゆうきはその……一応、女だしな」

 視線を逸らす友永に、ゆうきは嬉しそうな表情をして、

「わー、私も女の子と思ってくれてるんだ。うれしー」
「いや、褒めたわけじゃないが……まあいいか」

 などと、会話をしている内に、近所ではそれなりに大きいデパートへと辿り着くのであった。


「……あのさ」
「ん、なんだ?」

 円テーブルに着いている友永は、隣で美味しそうにソフトクリームを頬張る優希に声をかける。友永の手には、自販機で買った紙コップのアイスコーヒーが半分ほど入っている。
 ゆうきは同じ自販機だが、一回り大きい紙コップで、中に緑色の液体がシュワシュワと泡を立てている。

「お前たちの目的って、何だったか言ってみろ」
「え? フードコートで美味しい物食べる」
「友ちゃんと一緒に、美味しい物食べる」
「おい! 本来の目的と違うじゃねーか!」

 ということで、早速一階のフードコートでゆっくりと休息をとる一行である。
 流石に、夏休みの時期だけあって人はそれなりにいる。

「嘘だよ、これの見終わったら、私の下着を一緒に見てくれるんだよね」
「一緒には見ねぇよ!」
「えー」
「えー、じゃねよ!」
「じゃあ、俺の下着一緒に見てくれよ」
「てめぇは帰れよ!」

 友永は休んでいるはずなのに、体力を使う一方なようで、テーブルに突っ伏しそうな勢いである。と、その時。

「あら?」

 テーブルの円の外側から女子の声が入ってくる。
 三人は同時にそちらの方へと必然的に視線を向ける。
 そこには、黒い髪が真っ直ぐ腰まで伸びる赤色カチューシャの女子がそこにいた。これから買い物のようで、手にはハンドバックを持っている。服装は、落ち着いたけど至極ラフな格好であった。

「……あ」

 優希は声を出せずにいた。

「なんだ、委員長じゃん」

 冷静な友永。

「あ! さーちゃん!」

 と、叫ぶゆうき。
 そう、声をかけたのはクラス委員長の古池沙苗(こいけさなえ)であった。

「え、えっと」

 ゆうきの世界での親友であるが、この世界の沙苗は優希の事しか知らないのだ。だからこそ、見知らぬ少女に声をかけられた彼女は、「え?」と戸惑っていた。

「え、あ……」

 と、上手く声を出せないでいる優希に、友永をフォローを入れる。

「古池。とりあえず、座ってオレたちの話を冷静に聞いてほしい」
「え、どういうこと?」

 それでも、沙苗は状況をつかめていないで、ただただそれに従う他ないようであった。
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