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突出幼心あくりょうちゃん
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小説(二次創作)
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ある死神は
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突出幼心あくりょうちゃん 第20話


探し始めて数時間。オレンジ色の光が僕たちを照らす時間となってました。星の砂は結局見つからず、あくりょうちゃんは飽きてしまい砂のお城を作っています。

僕たちはそのあくりょうちゃんから少し離れたところに2人並んで座ってます。

「あのさ……優」

最初に話しかけたのは春香でした。

「何?」

僕は春香の方を向きました。でも、春香は海の向こう側の水平線を眺めるかのように真っ直ぐ向いていました。

「あくりょうちゃんって、何者なのかな?」

「うーん、なんだろうね」

春香の人格の一つなんていえるわけがありません。

「でも、あくりょうちゃんは幽霊みたいで同い年くらいの容姿なのに幼くて……それでも、ちゃんと成長している」

「そうだね」

「それを見守る私たちって、家族みたいだったよね」

「そうかも……」

春香は突然何を言い出すのだろうか……

「私がお母さんで、優がお父さん。それにお兄さんとお姉さんがいて……」

……。

「あのさ! 優!」

突然、春香が大きな声で僕の名前を呼びました。

「な、何!?」

僕は驚いて、叫ぶように答えます。


――その瞬間。春香が突っ込んできて僕を押し倒しました。


その後、何が起きたのかわからず目を閉じる事数瞬。息が苦しい事に気がつきました。そして、目を開けるとすぐそこに春香の顔が……って、何これ? も、もしかして……

僕が驚いてじたばたとすると春香は少し離れて、後ろを向いて。

「ごめん、このシチュエーション、生理的に受け付けられないや。全然甘くもないし、寧ろ……気持ち悪い」

……って、僕のファースト……を奪っておいて、それはあんまりですよ。僕は砂を払いながら身体を起こしました。

「でも……私は、優のことが……」


――好きなの。


聞こえたか聞こえなかったかの瀬戸際で聞き取れた一言。その瞬間、僕と春香は気がつく。

「あくちょうちゃん!?」

同時に声を上げます。

あくりょうちゃんは寂しそうにうつむき、再び涙を浮かべてます。僕は異変に気がつく。

「あくりょうちゃん、足が!」

あくりょうちゃんは足の方から薄っすらとなり消えていきます。僕も春香も驚きのあまり声が出せません。

消えるのをとめることができず、あくりょうちゃんが完全に消える直前。涙を浮かべたまま笑顔になって。

「スグル……ダイスキ……」

彼女は、トラブルメーカーは、家族は、僕たちの子ども役は……いや、あくりょうちゃんは消えてしまった。

あくりょうちゃん……

僕は気がつけば涙が止まらなくなっていた。
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