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突出幼心あくりょうちゃん 第16話


「お〜い、大丈夫か?」

「起きて起きて」

僕はようやく目を覚ましました。というか、気を失っていたそうです。

温泉騒動の後ですが、仕切りと僕はあくりょうちゃんによって修復。赤くなった温泉は放置らしいです。貸切だし、時間が経てば元に戻るでしょう。


女将さんの勧めもあり、もう就寝する事にしました。部屋を仕切っている襖を閉め、男女別れて寝ています。夜の10時。もう寝るには十分な時間です。

「ねぇ、義樹?」

……反応がありません。耳を澄ませると、義樹の寝息が聞こえてきました。もう寝ています。

それともう1人誰かの気配がします。誰だろう?

「……来て」

白井さんの声だ。僕は起き上がりました。この時間になんだろう?

「ちょっと、2人きりで話したい事があるから」

2人きり? ……まさかね。

「わかった」

僕は立ち上がって、白井さんが部屋の外に出て行くのを確認すると、僕は他のみんなを起こさないようにそろそろ歩きました。みんな寝ているようです。

白井さんの後をついていくと、白井さんは旅館の玄関で立ち止まりました。やっと目が慣れてきて、白井さんの顔が見えるようになりました。

「……外」

そういうと、白井さんは靴を履いて外へ出て行きました。僕も慌てて靴を履いてついていきます。

旅館を回るように進み、裏側にたどり着きました。裏側はなんと、崖になっていました。崖の下は、荒い波の音がザーザーいわせています。どうやら、下は海のようです。

「……聞いて。とても、大事なこと」

白井さんは立ち止まって、僕のほうを見て言いました。

「え、何?」

告白とかだったらどうしよう。とか思いながら、僕は答えました。

「わたしは、石河春香の同素体の存在」

「同素……体?」

僕はあまり理解できませんでした。同素体ってなんだっけ?

「そう。わかりやすく言えば、石河春香の精神廃棄物。わたしは、石河春香から必要となくなった人格から生まれた存在。そして、彼女も……」

「あくりょうちゃん?」

冗談? 冗談ですよね? さらに訳が分からなくなります。でも、彼女って言うのはあくりょうちゃんだよね?

「そう。でも、彼女は不完全な存在。安定していない人格」

「ま、待ってよ。精神廃棄物……だっけ? 必要となくなった人格ってどういうこと?」

「そのままの意味。わたしは、石河春香の『冷静』の人格。石河春香は冷静でいることが必要でなくなり、わたしが生まれた。そして、白石香南という存在が確定した。そして、他の人間の記憶を書き換え、白石香南という人間がずっと存在する事になっている。わたしの家族・親戚は全てわたしが作り上げた偽なる存在」

ごめん。理解するのは無理です。簡単にまとめると、春香の必要としなくなった人格の一つが、白石さんとなって、みんなの中で生活しているということなんですよね。

「そして、彼女の存在はまだ、確定していない。再び石河春香が必要としたらの中に戻る可能性がある。しかも、その可能性は大いにありえる。それは、わかってほしい」


――あくりょうちゃんが消える? 

僕は、その言葉が頭をめぐった……


そして、翌日。僕らはこの旅館を後にした。
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