ホーム

コンテンツ
あめいろぷろじぇくと!
Pクエスト(仮)

ボードゲーム
サモンズコール
どうぶつつなひき
星空を望む少女達の夜明け
罪ナキ少女 進ムハ断頭台
ほしあけマジックフェスティバル
じぇーけーえぶりでい!!
バトルロジティックスクェア
じぇーけーふぁいてぃんぐ!!

小説(継続中)
神サマの忘れ物
12345
678910
1112131415
1617181920
212223

あの青空に祈りを捧げ
12345
678910
1112131415
1617181920
2122232425
2627282930
313233

即興小説トレーニング置き場
12

小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
12345
678910
1112131415
1617181920
21

オレと兄貴と私がいるから
12345
678910

祭囃子~記憶の隅に~
1234

祭囃子~聖なる夜に~
12

ボクはネコ
1

フタツヤネノシタ
12345

魔女の契約
1234

暗黒の契約
12345

いのししレース ピキョ村のキピ
123

おにぎり落ちたそのまま食べた
12345

天使見習い頑張らない
1234

せくすちぇんじッ!
12345
678910
1112131415
1617

俺が我が家にやってきまして……。
12345
678910
1112131415
1617181920
2122232425
2627282930
31323334

小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
12345

俺が我が家にやってきまして……。 第23話


「うへ、うへへへへ……」
「正直、キモいぞ、小名護」

 プールサイドの片隅で、上の空な表情を浮かべて怪しげな笑みを浮かべる優希。
 そんな表情に一歩後ろに下がる友永。
 ゆうきと沙苗もその様子にちょっとだけ距離をおいている。

「うへへ……フラレたけど、嬉しい」
「おい、本人目の前だぞ」

 これには友永も苦笑いを浮かべるしか無い。

 あの後、友永とゆうきが頃合いを見て、優希・沙苗ペアを探して合流をした。
 何周か、プールを回った後、顔を合わせてプールサイドに上がったのだ。

「それで、優希さんはどうだったの? 小段くんと気を利かせてくれたみたいだけど」
「うん、私もフラレちゃったけど、でも友ちゃんが友ちゃんで良かったよ」

 横で聞いている友永が「どういうことだよ」とつぶやく。

「そっか、じゃあ優希さんも良かったんだね」
「うん!」

 沙苗もゆうきも二人で笑っている。
 四人がそれぞれの想いを胸にやって来ていた温水プール。
 優希は沙苗と親しくなる希望を見つけた怪しい笑みを浮かべ。
 ゆうきはこの世界の友永には良い返事をもらえなかったが、それでも元の世界に戻れた時の勇気を見つけた笑みを浮かべ。
 沙苗はクラスメイトの以外な一面、新たな友人との出会いに感謝の笑みを浮かべ。
 友永は誘われるままについてきたが、この集まりに安心感すら持ち心の中で笑みを浮かべる。

「まあ、今日のところはここまでにするか。小名護も連れ帰んなきゃいけないわけだし」
「そうだね」
「そうね」
「うへへ……」

 「ったく」と、友永は頭をかく。
 ゆうきと沙苗は肯定の頷きを返してから、

「じゃあ、また後で」

 更衣室へと消えていく。

「ってことで、おい行くぞ」
「へへ……」

 友永は重い優希を引きずるように、男子更衣室へと向かっていく。
prev next

AMaRo Project. 2014