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小説(継続中)
神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
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オレと兄貴と私がいるから
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いのししレース ピキョ村のキピ
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おにぎり落ちたそのまま食べた
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せくすちぇんじッ!
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
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俺が我が家にやってきまして……。 第6話


「で、確認したいことが山ほどあるんだが、一ついいか?」
「何? 友ちゃん」

 随分と嬉しそうにゆうきは友永に返答している。
 横目に見る、優希は何やら変な気分となる。
 
「お前は別の世界から来たんだよな」
「そうだよ」
「でさ、オレは男なのか? 女なのか?」

 そういえば、そうだ。
 優希の女子バージョンがゆうきなのだ。
 なら、『友ちゃん』という人物の性別まではまだ聞いていない。

「友ちゃんは男だよ。あと、お母さんはお母さんだった」
「ほう。じゃあ、他に知ってる人間は?」
「んー、さーちゃんとかは?」
「それは誰だ?」

 そのままゆうきを受け入れた優希と違い、友永はゆうきから状況を聞き出し、把握しようとしている。
 こうして、状況を把握して、優希があらぬ方向へといかぬようにするのが友永である。

「古池沙苗(こいけさなえ)ちゃん。クラスで委員長してるでしょ?」
「沙苗だとぉ!?」
「ひゃあ!」

 古池沙苗という人物の名前を聞き、優希が飛びつく。
 急に大きな声をあげるので、ゆうきは女子のような悲鳴をあげる。もっとも、ゆうきは女子であるが。

「おい、小名護。どうした」
「あ、いや、ちょっとな……」

 少しだけ、顔が火照る優希。
 それは、ゆうきにはわかったようだ。

「私の幼馴染でね、よく一緒だったよ。で、貴方が知ってるってことは、さーちゃんも女の子なんだね」
「ああ、そういうことだな。な、小名護」
「お、おう」

 だが、ゆうきは優希に追求することなく、話を進める。

「ん……と言うことは、小名護とオレが一緒にいるのとは違って、ゆうきは古池と一緒によくいるのか。なるほど」

 一人で、納得した面持ちで友永は頷いた。

「おい、友永。一人で納得してるなよー」
「そうだよー。それで何がわかったのかな?」
「まあ、こういうことだ」

 と、優希とゆうきの間に指をさす。

「『小名護優希という人間だけが女になってる世界』から、ここに来たんじゃないかな。他の人間は知らないが、小名護優希が知ってる人間は同じで、しかも同じ性別。ということだろう」
「「おおー」」

 二人は同時に感心したような声をあげる。

「おおー。じゃなくてな、普通こうやって、状況を整理するんだよ。まあ、あくまでオレの仮説だから間違ってるかもしれんがな」
「でも、友ちゃんすごいよ」
「伊達にメガネじゃないか」
「おい、小名護。それは褒めてんのか?」
「友永が冷たい……」

 しかし、こうしてゆうきがどういう存在なのか少しわかったのは友永のおかげである。

「俺だって、一つは状況わかったぞ」
「私も私も」
「……言ってみろよ」

 お前らどうせわかってないだろ。という、返事を含めた呆れた返事を返す友永。
 それを察したか察さなかったのかは、わからないが優希コンビをそのまま続ける。

「「コイツは間違いなく自分だ」」
「わかったから、ハモらせるな!!」
「「うっせぇ、ハゲ!」」
「禿げてねぇよ!」

 イレギュラーな状況であるが、このメンバーなら問題なさそうだ。
 友永は、ため息をつきつつそう思った。
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AMaRo Project. 2014