ホーム

コンテンツ
あめいろぷろじぇくと!
Pクエスト(仮)
Twikker
わーどもんすたぁ
サモンズコール

小説(継続中)
神サマの忘れ物
12345
678910
1112131415
1617181920
212223

あの青空に祈りを捧げ
12345
678910
1112131415
1617181920
2122232425
2627282930
313233

即興小説トレーニング置き場
12

小説(完結)
突出幼心あくりょうちゃん
12345
678910
1112131415
1617181920
21

オレと兄貴と私がいるから
12345
678910

祭囃子〜記憶の隅に〜
1234

祭囃子〜聖なる夜に〜
12

ボクはネコ
1

フタツヤネノシタ
12345

魔女の契約
1234

暗黒の契約
12345

いのししレース ピキョ村のキピ
123

おにぎり落ちたそのまま食べた
12345

天使見習い頑張らない
1234

せくすちぇんじッ!
12345
678910
1112131415
1617

俺が我が家にやってきまして……。
12345
678910
1112131415
1617181920
2122232425
2627282930
31323334

小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
12345

あの青空に祈りを捧げ 第30話

・協力者 前編

*

「颯太。ちょっと待ってろ」

知兄貴は俺を診察室の椅子に座らせると、部屋の奥へ消えた。顔を下に向けそのまま暫く待っていた。その間、特に何も考えていなかった。

「おい、颯太」

呼ばれてやっと気がついた。顔を上げると知兄貴の右側に白衣を着た女性が立っていた。きっと、ここで働いている人だろう。

「彼女は俺の大学からの友人で『新井 真紀(あらい まき)』だ。俺が優衣に外出を許可している事を知っている数少ない人間だ。ついでに言うと英検・数検・漢検は全て1級、さらに空手1段、将棋2段を持つとりあえずすごい奴だ」

知兄貴は新井さんの肩を軽く叩いた。新井さんは一歩前に出た。更に知兄貴の左足を踏んづけていた。とても痛そうだ。

「改めて、私は『新井 真紀』。颯太君のことは聞いてるんだけど……」

新井さんは途中で言葉を止めて知兄貴の事を見た。

「何で、知博の従兄弟さんに自己紹介してるの?」

確かに俺も気になった。何で俺に知兄貴の友人を紹介されたんだ?

「それは、一応仲間がたくさんいたほうが心強いだろ? それより、足をどけてくれないか?」

「やだ」

そう言って、新井さんは足をぐりぐりと回転をさせ始めた。

「痛っ。痛たたた。悪かった。俺が悪かった」

……ここで、喧嘩をするのもいかがなものと思われるが。とりあえず、すご〜い仲がいいということはわかった。

「それより、私。もうあがりだから早く帰りたいんだけど? もういい?」

「いいから、もういいから、足をどけてくれ」

「覚えてなさいよ」

そう言って、新井さんは知兄貴の左足を踏んでいた足をどかして、診察室の奥へ向かった。

「あ、そうだ」

けれど、突然足を止めて振り返った。

「颯太君。もしよかったら乗ってく?」

新井さんは車の鍵を手でブラブラさせていた。

「いいんですか?」

思いも寄らなかった。バスを待っているよりも断然早く家に着く。

「是非乗っていってよ。私の趣味だから」

「ありがとうございます」

「まぁ、裏の駐車場で待っててよ。すぐに行くから」

「はい」

新井さんは、今度こそ診察室の奥へ消えた。俺も行くとしますか。俺は立ち上がってドアへ向かった。

「おい、待て」

ドアを開けようとした瞬間。知兄貴に呼び止められた。

「何だよ」

「お前――」

この先は内緒だ。どんな会話を繰り広げたかは今は秘密にしておきたい。
prev next

AMaRo Project. 2014