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神サマの忘れ物
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あの青空に祈りを捧げ
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即興小説トレーニング置き場
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突出幼心あくりょうちゃん
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俺が我が家にやってきまして……。
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小説(二次創作)
メルト
1

ある死神は
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天使見習い頑張らない 第2話


   2
 
 でも、気になるものは気になるのだ。
 その次の日、私はあの男の人について聞いてみようと思った。
 と、いってもそのことを思い出したのは放課後のことである。
 だってさ、ロケットモンスターの話でもちきりだったからさ。アハハ。
 ということで、早速聞いてみよう。
「加奈子?」
「ん、どうしたの?」
 荷物をまとめている加奈子を捕まえる。
「いや、昨日のことだけさ」
「ごめん!」
「えー」
 突然、謝られたわけで。
 それはそれで、こっちが困るわけでして。
「昨日勝手に帰っちゃって本当にごめん」
「いや、そうじゃなくてさー」
「え?」
 もしかしなくても、私が昨日加奈子を見てたことわかってないようだ。
「昨日さ、男の人といたよね?」
「――ッ!? し、知らないよ」
 一瞬にして、顔をトマトのように染め上げてしまった。
 嘘つけないんだよな加奈子って。
 それと同時進行で、いそいそと荷物をしまい込んでいる。
 もしや、今日も会いに行くつもりなんだな。
「じゃ、じゃあ、わたしもう帰るから!」
「あ、うん」
 荷物をまとめ終えたかと思いきや、さっさと教室を出て行ってしまった。
 ……怪しい。
 よし、ついて行こう!
 展開的にも面白そうだからね。
 加奈子の後ろ姿が見える程度の位置を保ちながらの尾行。
 なんか、かっこよくね?
 階段を降りて、昇降口を出る。
 校門から自分の家の方向へと足を進めていく。
 にしても、足速いな。
 あっという間に見失ってしまった。
 ……昨日もそんなパターンじゃなかったっけ?
 まあ、仕方ない。
 今日も自分の家に戻りつつ探すとしよう。
 しばらく歩いて公園。
 ……流石にいないか。
 軽く、敷地内を覗いた後、すぐに足を動かし始める。
 はてさて、どこに行ってしまったんだろうか。
 本当にこのルートで見つかるのか激しく不安になってきたところだ。
 なーんて思ってるうちに私服姿の加奈子発見☆
 どこかというと、加奈子の家の前。
 やっぱり、あの男の人と一緒にいる。
 ふーん。自分の家に呼ぶほど親密になっているのか。
 さて、会話を盗み聞きしつつどういう事を話しているのか情報をいただこう。
「あのさ、この近所に美味しいケーキの喫茶店があるんだ。もしよかったら、一緒に行かない?」
 加奈子の声だ。
 どうやら、こっちには気がついていないようで、その男性に提案しているようだ。
「おお、それはいいな。これからでも、大丈夫か?」
 男性は男性で加奈子のことを気遣っているということがビンビンと伝わってくる。ビンビン。
 決して卑猥な意味ではない。
「うん、大丈夫。お母さんにも言ってあるから」
「そうか。なら、安心して出かけられそうだな」
「じゃあ、早速出発!」
 加奈子は男性の手をひいて――
「こっちだよ」
 ――って、私の方に向き直った。
 やべ、バレる。
 ……仕方ない。
「――出ろ!」
 私が声を殺しつつ叫ぶ。
 刹那、私の体が天へと飛び上がる。
「――?」
「どうした? 加奈子」
「いや、今友達の声が聞こえた気がしたんだけど。気のせいかな?」
 どうやら、バレていないようだ。
 今、私は髪と同色の羽をはばたかせて飛行中だ。
 見習いいえど、天使ですから。こういうアビリティもあるんですよ。
 人間にまぎれるために隠しているけど、必要とあらばこうして羽を呼び出すことができる。
 仮の羽なんで光で構成されているという残念なお知らせもあったりもしまする。
 まあ、光いえど、私の意思ではばたかせないと浮かないわけで。
 そして、体力を使うので疲れる。
 この状態で加奈子カップルを追いかけてもいいんだけど、やっぱり地べたを歩いた方がずっと楽だ。
 私は、鳥でもないし鈴でもない。
 ということで、着地。
 この辺のおいしいケーキの店といえば、駅前のあそこか!
 私は微妙な位置をまたまた保ちつつ探偵ごっこを続けるのだった。
 
 はいはい、カクカクシカジカということでケーキ屋の前につきましたよ。
 加奈子と男性が一緒に入っていった。
 私は鼻から深く息を吸うと、なんだか気持ち悪くなった。
 まあ、ケーキ屋だからね。
 店の外から、私はその様子を伺う。
 この辺を通る人が、微妙な表情を浮かべながら去っていこうが、私は知らない。
 レジで、二人はケーキと飲み物を頼んでいるようだ。
 そこから、男性がお金を払って二人のケーキが乗せられたトレーを加奈子が持つ。
 学校帰りの学生が多く、空席が少ない。
 そこから、開いている席に二人は座った。
 さて、中で何かを話しているようだが、全くわからん。
「……」
 甘味はあまり好きでない……いや、むしろ大がつくくらい嫌いな私だが、中に入って客に紛れ込んで、きゃつらの会話を盗み聞きしないといけないわけで。
 マナーくらいは心得ている。
 店に入ったら、ケーキを食べなければ行けないと思うんだ。
 ということで、店に入ろう。
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいました」
「……」
 あ、なんか微妙な顔された。
 まあ、いーや。
 適当にケーキを頼めばいいか。
「スポンジケーキ下さい」
「え?」
 ……その後、丁重にお断りされました。
 仕方なく、ショートケーキとカフェオレを頼んでみた。
 そこから、適当に席について彼女らの様子をみる。
 加奈子が本当に楽しそうな笑みを浮かべながら話している。
 というか、声聞こえねえYO。
 ナンテコッタイ。
 そんな状態で、私はしばらくケーキを美味しく戴いていた。
 やべ、甘さひかえめでうめぇ。

 そのケーキがお皿の上からなくなるくらいに二人のバカップルも席をたった。
 って、うおい、こっちが店離脱ルートじゃねーか。
 私は二人に顔を見られないように、そのまま店を出る。
 本来、トレーとかお皿とかコップとかを戻さなきゃいけないんだけど、まあ、しょうがないよね☆
 ……。
「――出ろ!」
 バサッ! 私はもう一度羽を呼び出して空を舞う。
 このまま行っても、見失うか見つかるかどちらかかと思ったからだ。
 まあ、見つかっても問題はないんだろうけど。
 なのにどうして、私は疲れる方法をとってしまったんだろうか。
まあ、いいや。
 そして、彼女らはケーキ屋から出てきた。
 さて、次はどこに行くんだろうか。
 別のところには移動するよな、常考。
 ……おや、男性がなにやら財布を開けて苦笑を浮かべている。
 その中身を見て、加奈子も一緒に苦笑を浮かべている。
 私の超視力からすると、野口さんが二人しかいない!
 うむ、もしかすると、お金の補充に向かうのかもしれない。
 それならそれで、ついていきましょうではありませんか。
 彼女らの向かう先。私は空から追尾する。
 途中、どこかの男の子に指をさされたが、この際気にしないことにする。
 さて、二人は楽しそうな会話を繰り広げながら駅の方向へと向かっていっている。
 まあ、銀行は駅の方にしか無いからね。
 家々していたのが、少しずつお店が増えていく。
 その中の一つ。少し大きめの建物に入っていった。
 あ、これが銀行か。
 しかし、流石に私はそこに行く理由がないし、入るわけには行かない。
「っしょっと」
 その銀行の屋上にでもいさせてもらいましょう。
 足を地上側に、フェンスに腰をおろす。
 一応、落下しても困らないように羽は消さないでおこう。
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AMaRo Project. 2014